福祉業界の今後の展望は?把握しておきたい老老介護と認認介護の問題

介護福祉事業情報ラボ

福祉業界の今後の展望を考えたとき、どの業種でも知っておきたいのが老老介護と認認介護の問題です。

将来を見据えたときこれから何をすべきか、福祉業界の展望を考える上でも需要なことといえます。

老老介護とは

高齢者が高齢者を介護することが「老老介護」で、少子高齢化や核家族化が進んでいることにより、高齢者のみで生活する世帯が増えたことが背景にあります。

高齢者の介護をしている世帯の半数以上は老老介護ともいわれており、要介護者と介護者のどちらも75歳以上という世帯も増えています。

老老介護は要介護者と介護者のどちらにも身体的・精神的な負荷をかけることとなり、共倒れしやすいリスクがあります。

介護者も高齢であれば、体力も十分でない上に動作も機敏ではなく、肉体的な負担が重い介護にかかる時間も長くなってしまいます。

そのため、介護者の体力は消耗するだけでなく、要介護者も負担が大きくかかることになるのです。

要介護者の介護レベルが高ければ、外出などもしにくくなるため、自宅に閉じこもってしまうなど社会との断絶が懸念されます。人とのかかわりがなくなれば、鬱や認知症などのリスクも高まるといえるでしょう。

だんだんと運動量が減少し、筋力や身体能力も低下していくことになるのは、要介護者だけでなく介護者も同じです。

認認介護とは

要介護者と介護者のどちらも認知症であるのが「認認介護」ですが、日本は高齢化が進んでいるためより認認介護のリスクが高くなっています。

要介護者が薬を飲んだことを忘れることもあれば、介護者が飲ませたことを忘れてしまうなど、服薬管理が難しくなるのも認認介護の特徴です。

食事を食べたことや食べさせたことを忘れ、栄養管理も十分にできなくなるでしょうし、満腹感が鈍るため過食になるといったリスクや、反対に食べることを忘れ栄養不足になるリスクも高くなると考えられます。

そして寒暖の感覚も鈍くなることで、室温などを調整せずに夏場は熱中症や脱水症状になってしまうといったこともあります。

老老介護や認認介護は家事が困難という問題が起きやすい

老老介護や認認介護は、夫婦の年齢が近いことだけでなく、結婚せずに親世帯で生活し続ける子とその親が高齢になる親子介護により起きることもあります。

いずれにしても体力や精神的な負担が大きいといえますが、入浴・排泄・食事などの介助はヘルパーなどに訪問してもらい支援を受けることができても、家事は介護者がひとりで行う必要があることが負担増となっているといえるでしょう。