建設労働者確保育成助成金とは?

建設工事業情報ラボ

建設業で働く労働者が資格を取得する際に、事業主が負担する受講費用については厚生労働省から一定の助成金が支払われる制度が「建設労働者確保育成助成金」です。
資格取得のための受講料と賃金の一部が戻ってくることから、企業でも従業員の資格取得に向けて積極的に検討することができ、スキル向上の支援が可能となります。

支給される助成金とは?
この制度では受講料と賃金に対する助成があり、雇用保険被保険者数が20人以下の中小建設事業主の場合には経費助成として実費相当額の約75%(生産性の向上が認められる場合には90%)、賃金助成として平均賃金日額(限度額7,600円。ただし生産性の向上が認められる場合には9,600円)×受講日数分が支給されます。
雇用保険被保険者数が21人以上の中小建設事業主の場合には、経費助成として実費相当額 の約60%(生産性の向上が認められる場合には75%)、賃金助成として平均賃金日額(限度額6,650円。ただし(生産性の向上が認められる場合には8,400円)×受講日数分が支給されます。

助成金を活用できる建設業の条件
この助成金を活用するためには資本金3億円以下、または従業員300人以下の中小建設事業であり、建設業の登録業者であることが必要です。
さらに雇用保険に加入しており、その料率は1,000分の12、受講者は雇用保険の被保険者であることが条件となります。

助成金の対象となる講習の種類
今回の助成金の対象となる講習には次のようなものがあります。いずれも建設業を営む上で従業員が取得しておく必要があるものばかりです。

・玉掛け技能講習
技能講習修了により、つり上げ荷重1トン以上の荷の玉掛け作業が可能となります。

・小型移動式クレーン運転技能講習
技能講習修了により、1トン以上5トン未満の小型移動式クレーンの操作が可能となります。

高所作業車運転技能講習
技能講習修了により、作業床の高さ10m以上の高所作業車の操作が可能となります

・車両系建設機械運転技能講習
講習の対象になる車両系建設機械とは機体重量が3トン以上の機械で、具体的にはブルドーザ、モータグレーダ、トラクターショベル、油圧ショベルなどです。機体重量に関わらず全ての車両系建設機械を使用した整地、運搬、積込み、掘削業務が可能となります。

・ガス溶接技能講習(整地・運搬・積込み用及び堀削用)
技能講習修了により、可燃性ガスと酸素を使用した金属溶接、溶断、加熱の作業が可能となります。

・床上操作式クレーン運転技能講習
技能講習修了により、つり上げ荷重5トン以上で床上操作の荷移動と同時に運転者が動く床上操作式クレーンの操作が可能となります。

従業員のスキルアップと生産性の向上に向けて
助成金を活用することにより、従業員のスキルアップや生産性の向上などが可能となります。資格取得の支援ができますので、助成金の活用を検討することも必要です。