経営上の問題点と経営課題の解決策

企業経営情報

中小企業の経営者は、事業が何をすれば好転するのか特にアイデアが浮かばず悩んでいるということが多いようです。
実際には事業の業績が上がらない理由を見つけて、それに対する課題を設定し解決策を検討した上で活動目標管理のプロセスの展開をさせることが必要になるでしょう。それによって経営上の問題点が出尽くし、事業が好転していきます。
中小企業の経営上の問題点は様々ですが、解決に必要な人材が不足していることが多く見られます。そのため重要な経営課題を絞り込んで、まずはその1点の解決策を練り成果を出すようにしましょう。毎年1つの課題を解決していくことで、成長の推進力を培えるでしょう。

中小企業が抱える問題点
また、中小企業は一般的に次のような問題が経営を圧迫しています。問題点を洗い出す際に確認してみるようにしましょう。

・売上の問題
売上の停滞と減少、加えて販売単価の低下といった問題が挙げられます。売上(販売単価×受注量)は顧客に依存することになりますので、解決するためには販売促進力、営業力の強化による顧客の創造が必要です。販促活動により見込客の囲い込み、接触訪問営業、成約率といった流れで目標管理を行います。
解決策としては、販売促進力と営業力の強化と整備、低価格競争で優位性を保持することだと言えるでしょう。

・財務の問題
利幅の縮小と資金繰り困難に陥るといった問題が挙げられます。利益(売上-費用)は財務システム責任者に依存しますので、収益性を向上させるために変動費と固定費ともに見直すなど低減させることが必要です。
売上から変動費を差し引いたものが粗利(売上総利益)ですので、科目ごとの低減が必要です。さらに粗利から固定費を差し引いたものが営業利益(本業の利益)となりますので、まずは営業利益率10%を確保できるようにしましょう。
解決策として、コスト削減で収益性を向上させ、融資に頼らない財務健全化を図ることが必要です。

・経営が停滞する問題
持続成長は経営陣に依存しますが、ニーズの変化対応遅れにより経営は停滞します。現状に埋もれないための未来への投資など意識改革が必要です。

・人材の問題
経営課題は人材確保と育成です。人材は経営コストの中で最も高い部分ですので、質の向上と量の最適化により経営効率を高めることになります。待遇を改善することで社員の満足度を高めることも必要ですし、研修制度の取り入れや管理者育成など、企業価値を創造できる体制を整備しましょう。

中小企業の経営上の課題解決のために
経営の仕組みを変化させることに不安があるかもしれません。しかし変えることに躊躇していれば経営は停滞、さらには退化してしまいます。
今後は課題を設けて、どこから解決していくべきか重要な点を絞り対策に取り組んでいくようにしましょう。