企業の現状と将来を知るための経営分析の手法とは?

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企業にとって現在の能力や実力を知ることはとても大切です。そのため貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書などを用いて会社が抱える問題点を分析することを「経営分析」といいます。
経営分析という言葉から連想するのは、何か特別専門的な知識が必要ではないかという事ですが、財務諸表の数値から分析を行うので、慣れれば特に高度な知識は必要としません。

正確な決算書を用いた分析を
ただし分析の元である決算書が正確なものでなければ意味がありません。
過去5年くらいの数字を使う事もありますので、1つ間違えば5年誤った数字を引きずってしまう可能性があります。
また、無理に利益を出したいがために減価償却費を少なめに計上してれば、翌年の固定資産が多くなります。解消させるために耐用年数分必要と考えると、その期間は正しい数値が出せなくなるので注意しましょう。

経営分析の3つの手法
企業の実態、業績や財務状況の把握を分析すると、企業と利害関係を持つ人たちに対する情報提供や経営の意思決定の場面で役立つ事になるでしょう。そのためにも経営分析をしっかりと行う事が必要ですが、次の3つの手法を用います。

・収益性分析
損益計算書から利益を生み出す事ができる能力を測定します。
この分析によって、企業がどのくらい収益をあげる事ができるか把握できますので、継続・発展のために期ごとの利益を向上に役立てましょう。
効果的な経営活動で財務構造が健全なら、収益の増加となって姿を表します。事業内容の良否判断を行う上で重視すべき基本的な手法だと言えます。

・安全性分析
賃借対照表から負債や資本の構成が安定しているかを測ります。
資本的部分の安定性や余裕度を確認できますので、企業にどのくらい余力があるのか、倒産する危険度を分析します。
経営活動の上で抱える売上不振や売掛債権の回収不能といったリスク、仕入代金や借入金、諸経費などの支払いリスクなどに耐える事ができる財務構造なのかを確認していきます。

・生産性分析
売上高に対する投入資金をどのくらい減少させる事ができているか、損益計算書と賃借対照表から分析します。
資金的な効率性を測定するために、同業他社の財務指標などと比較しながら問題点について洗い出していく事になるでしょう。
特に人件費などで分配される付加価値についてどの程度生み出す事ができたか、どの程度、労働や資本などに分配できているか、付加価値の生産と分配について分析を行っていきます。

企業の継続・発展のために
経営分析と聞くと難しそうだと思うかもしれませんが、企業を継続・発展させていく上でとても重要です。
現状を把握し問題点は早期に解決していかなければ、経営が立ち行かない状況に陥る可能性もありますので、経営者は経営分析の重要性を再度認識しておく様にしましょう。