経営判断で材料となるものは?経営を失敗しないために

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経営者の経営判断の連続で、会社の業績が形成されていくと言っても過言ではありません。なぜなら経営判断を間違えば、それは業績悪化の一歩に簡単に繋がることもあるからです。

会社の規模や今好調か不調かは関係なく、経営者の仕事は判断することであると言われるほど、正しく迅速に判断できるかによって中小企業の成長は左右されます。

しかし、次々とおとずれる判断の場面で、何を基準にして決定していけばよいのでしょう。

経営判断の材料となる論理的基準とは?

会社経営で失敗しないためには、経営判断を論理的基準と非論理的基準という2つの基準を材料に判断していくことになります。

論理的基準とは目に見える基準のことで、今は儲けている状態なのかそうでないのかを数字などで判断するケースが該当します。過去の数字を分析すれば現状や将来的な予測も根拠を持って説明できるでしょう。

会社は資金が底を付かない限り破たんすることはありません。資金繰りが上手くいかなくなり、帳簿上は黒字でも手元の資金がなくなれば破たんしてしまうこともあります。

□財務諸表にすべて集約される事実

資金の有無は、儲かっているか、儲かっていないかという損得勘定で、すべて会社の数字として財務諸表に集約されることになります。

経費や利益の水準、売上成長率などの数字を材料とし、正しく理解すること的確な判断ができるでしょう。数字に対する理解を深めることができれば、論理的判断基準は確固たるものになっていくと考えられます。

対する非論理的基準とは?

対する非論理的基準とは目に見えない基準なので、義理や道徳、慣習、協定などモラルなどに属する基準を指します。

どのような手段を使っても法律の範囲なら問題ない、儲かるためなら何でもするという会社は長続きしません。やはり他に迷惑をかける会社はどこかで行き詰ることになり、誰も助けてくれなくなります。

□損と思っていたことが助けになることもある

時には「損して得取れ」という言葉があるように、モラルで成立する判断基準が、経営を救ってくれることもあるのです。

目の前の儲けやチャンスを掴むことは大切ですが、論理性だけを追求してしまうのは時に危険な判断となる可能性も秘めています。

経営者の判断次第で会社の将来が決まる

経営者は論理的な判断基準だけでなく、非論理的な判断基準も考慮した上で正しい経営判断を行わなければならないのです。非常に重い責任を負うことになりますが、経営に失敗しないためにも正しい判断を迅速に行う能力も身に付けていきましょう。