経営を立て直すにはどうしたらいい?

企業を取巻く危険

会社が経営難になり、どうにか立て直そうと躍起になっている人の多くが「間違った方法」で問題解決しようとしていることがよくあります。というのも、業績を悪化させた原因をキチンと見定めることなく、次の事業に手を出して改善を図ろうとするからなのです。

もちろんそれが完全に悪いということではないのですが、経営を立て直すにはステップがありますのでそこを把握しておかなければいけないのです。よって、今回は会社の経営を立て直すにはどういう方法があるのか、ステップを通して経営の立て直しをしていきましょう。

■ステップ1「経営理念」の設定

会社の経営難に陥っている場合の多くが「経営理念」or「経営目標」のどちらも曖昧に設定していることが多々見受けられます。このどちらも、経営を軌道に乗せるためには大事なものですからキチンを定めておかなければ、企業成功はあり得ないといわれています。

例えば、経営理念がないために、会社の方向性を見失いその場その場の対応に追われている会社や、経営目標が曖昧なために出ていくお金の管理が行き届かず、コスト削減の意識が薄い会社などは典型的な経営難に陥りやすい会社の例です。このような場合、一度経営難になってしまうと、「明確な会社のイメージ」がないために経営を立て直すことが困難な状況となります。

そのため、経営の立て直しを考えているのであれば「経営理念」or「経営目標」を設定し、社員一同と共有して歩んでいかなければ「成功」はしないということです。つまり、会社のあるべき姿をイメージして、そこに社員一同で向かうことが必要であり、それにより確実に
経営を立て直すことができる(成功できる)黒字化の見通しが明確になるということです。

1つの案として、まず「経営理念」を明確にすることがいいのではないでしょうか。例えば、経営者の考え(想い)と経営する意義を掲げることで、1つの道筋が生まれ方向性を見失わずにすみますから、組織の団結力と集中力が「経営理念」1点に向かう目標となります。

■ステップ2「経営目標」の設定

上で記載したように「経営理念」の設定が社員一同に浸透したら、次は「経営目標」を明確にしなければなりません。なぜなら、経営が悪化している原因となるのは、コスト削減などのコントロール不足や、利益の目標が曖昧な会社が主であるからです。よって、会社を立て直しマイナスの状態からゼロに戻す(プラスではない)ことが、初めの一歩となりますからそれに向けてのステップ①~③を下記で見ていきましょう。

①余分にかかっているコストを削減する
②利益率の改善(利益の総量を増やすため)
③新たに売り上げとなるものを作る

この①~③の順番通りに行うことが重要になります。というのも、例えば③の「新たに売り上げとなるものを作る」を先に行う事というのは、経営が悪化した原因となるものを新たに作ることになりかねませんから「以前業績が悪化した原因」となったものは何であったのかを考えるようにするといいのでしょうか。

つまり、コスト削減と利益率改善により会社を立て直し、マイナスからゼロの状態に一度戻し、余裕をもって「新たに売り上げとなるものを作る」ことを始めるのが「業績がプラス」になる唯一の方法といえます。

■経営の立て直しに求められているもの

いかがでしたでしょうか?マイナスの状態から経営を立て直すにはステップがありますので、上で記載した内容を参考にしてください。また、経営を立て直すには組織の不満や不安を解消することも「経営課題」として重要になります。この会社には何が足りなくて、何が必要であるのか、1つ1つ解消していくことが「経営の立て直し」には求められているのかもしれませんね。