事業承継のメリット・デメリット!親族内承継で注意する点

事業承継・相続

経営者は、事業承継をするメリット・デメリットについて十分に理解しておく必要があります。
また、親族内承継をする場合に注意する点についても知っておく必要があるでしょう。

【事業承継のメリットについて】
親族内事業承継をするメリットは、下記のような点があります。
・一般的に内外の関係者から心情的に受け入れやすくなる。
・後継者を早期に決定する事ができ、長期間かけて相続税や経営についての準備期間を確保する事ができる。
・ほかの方法と比べ、所有者と経営者の分離を回避しやすい。
この他にも、親族だからこそ、他人と違いわかり合えることも多くあるでしょう。
また、遺産相続なども事業承継を利用するとスムーズに行う事ができます。

【事業承継のデメリットについて】
では、デメリットについても考えてみましょう。
例えば親族に、後継者になり得る秀でた人物がいない場合もあるでしょうし、後継者がいても事業に全く興味がなく、自分の道を進んでいるケースもあるでしょう。
このような場合は、親族内で事業を承継する事は難しくなります。
また、相続人が複数人いる場合は後継者を一人に決める事や、経営権を集中させる事が難しくなります。
そして親族だからこそのなれ合いが発生したり、親族だからこそ理解できない難しい場面も出てきます。

【親族内で事業承継をする場合の注意点】
最も、事業承継がスムーズに行われるのが親族内での承継と言われています。しかし、いくつかの注意する点もありますので、知っておきましょう。
例えば、事業用の資金を後継者に移転する場合、資産が集中する点や、相続税の課題があります。
更に、相続財産が不動産や事業以外にない場合は、法定相続人に対して代償分割をすることが難しくなります。
このような場合は、相続人同士で遺産相続を巡りトラブルに発展しやすくなりますので、後継者が困らないよう死亡保険などを活用し現金で遺産を用意しておくようにしましょう。

【まとめ】
企業にとって、事業承継は大きな課題になります。今は、多くの中小企業で後継者不足に悩み問題も多く存在します。
このような時は、M&Aを活用し事業承継に新たなオーナー、経営者になってもらい会社を維持、発展してもらいましょう。
事業承継で、大切な事は経営の承継と株式の承継です。これらがうまくいけばその企業の事業承継はうまくいったと言っても過言ではありません。
このことを踏まえ、今後の事業承継について経営者は真剣に考えていきましょう。