事業活動には思いがけないリスクが!賠償責任保険に加入する理由

事業承継・相続

事業活動を行っていく上で、企業には様々なリスクが発生します。それは、時代とともに変化し年々複雑化しています。企業は、自社が負うリスクをしっかりと認識しそれに対する備えをしておく必要があります。

【どのようなリスクがあるのか】
事業を行っていると、思いもよらないリスクを負う場合があります。時代とともに複雑化、多様化しているリスクについてどのようなものがあるのか、見てみましょう。

・第三者に対するリスク
飲食店経営者が、お客様に出した食べ物に虫が混入していた場合や、ウエイトレスがお客様にコーヒーをこぼしてしまい火傷を負わせた場合などには、第三者に対して法律上の賠償責任が生じるケースがあります。

・PL事故の賠償責任
また自社で製造・販売した商品によって消費者に怪我を負わせた場合や、工事現場の下をたまたま歩いていた通行人に資材が落下し、怪我を負わせた場合など、企業は多額の損害賠償請求をされる事があります。
車のディラ―による、リコールなども賠償保険の対象になります。リコールが出たら、それに対するお客様相談室を設置したりする事になる為人件費や、製品回収、修理のお知らせメールや葉書、実際の修理費などがかかるため、企業は莫大な損害費用を負担する事になります。

【賠償責任保険】
上記のように、企業には事業規模に関係なく様々なリスクが発生し、ひとたびこのような事が起これば企業に請求される賠償請求金額は大変高額になります。
企業のリスクを補填する為に「法人賠償責任保険」があります。
企業はこの保険に加入する事で、リスクに対する備えが出来ますが、申し込みの際には、事実と異なる記載をしたり、事実を誤って告知したりすると契約の解除や、保険金が支払われない事にもなり兼ねません。
契約時には、虚偽の申告をせず正しい情報を記載する事、契約内容をよく読み補償される内容をしっかりと理解しておく事が大切です。

【保険金を受け取る場合】
万が一損害賠償責任が、問われるような事態になり保険金の請求をする場合に慌てない為に、手順についても確認しておきましょう。
工事現場や、事業所で事故が起きたら第一に人命の救助を行います。次に相手の連絡先を確認し、現場監督がその場にいない場合は現場監督や上司、保険会社などに連絡をいれましょう。
保険に必要な書類を保険会社が案内しますので、それに従って必要書類を提出をし、保険金の請求をします。

【まとめ】
企業が負う事になる賠償責任は、時に莫大な金額になる場合があります。特に昨今は裁判に発展し、企業側が敗訴するケースも多くあります。
企業は万が一に備え保険に加入する事や、従業員間でリスクマネジメントの徹底を図る事が重要になってくるでしょう。