多くの人が勘違いをしている個人情報の定義を正しく知ろう

経営者のリスク

個人情報の定義を詳しく説明できる人は少ないでしょう。それは多くの人が個人情報について誤った認識をしており、自分の個人情報についてしっかりと把握していないからです。個人情報の定義や具体的な例について詳しくみていきましょう。

【個人情報の定義とは】

個人情報とは個人情報保護法において規定されています。詳しく言うと「生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別する事ができるものを含む)」とあります。この個人情報について多くの人は自分の氏名、生年月日、住所等が個人情報だと思っているのです。しかしこの他にも「他の情報と照合して特定の個人を識別できるもの」とありますので個人情報はこれに限りません。例えば病院でのカルテに記載されている情報の全てがあなたの個人情報であり、会社員の人いうと会社に登録している個人を特定する情報は全て個人情報になります。

【住民基本四情報】

個人を特定する情報として思いつくのが住所、氏名、生年月日、性別などの情報です。これらを総称して「住民基本四情報」と言います。これ以外の個人情報としては電話番号や勤務先、職業・職種、家族構成、学歴、職歴、所得、銀行の取引、クレジットカードの番号なども個人情報にあたります。このように私たちの身近には多くの個人情報があふれており、その取り扱いには十分に気を付けなくてはいけません。

【企業や団体における個人情報】

企業における個人情報にはどのようなものがあるのでしょうか?それは顧客リスト(住所、生年月日、勤務先)であったり、取引先の情報(名刺や会議議事録)社員の情報(履歴書、健康診断書、厚生年金番号、雇用保険の番号)などがあります。最近では学校や習い事の緊急連絡網なども外部に漏れてはいけないということでその取り扱いは厳重にされています。

【まとめ】

このように私たちの日常は個人情報で溢れています。一歩間違えばそれはたやすく外部へ漏れてしまうとても危険なものである事がわかります。また最近では巧妙な手口で会社のパソコンに侵入し顧客リストの漏洩がされるケースもあります。私たちは身に覚えのないメールはむやみに開かない、アドレスは個人名にしないなど自分で最低限できる事をして情報の漏洩の回避を行う必要があります。