株暴落時の底値を見る時に使う信用評価損益率-15%とは?

経営者のリスク

2016年に入りアベノミクスで今まで順調だった株が暴落し始めました。多くの投資家は株価が上がりきって購入し暴落したらメデイアなどにあおられる形で株を手放し売ってしまうので損失も大きくなります。もしも底値がある程度予測できたら損失はそこまで大きくならない場合もあります。底値を見極めるのはなかなか難しいのですが一つの目安とし考えられる方法がありますのでぜひ覚えておきましょう。

【底値を見極めるための信用評価損益率】

信用評価損益率は個人投資家の中で信用取引を利用した買い方の損益の度合いを測る為のツールです。この数字が大きいほど個人投資家は多くの利益を得ており、数字が小さいほど損をしている状態を表します。一般的には0~-20%の間を行き来しており大体の場面においてマイナスで推移します。この信用評価損益率は株価の一時的な底を見極める為に使いますが一般的な見方としてはこの数字が-15%以上に低い数字になっている場合底をついたと考えられる事が多いのです。(しかし、相場に絶対はありませんのであくまでも参考程度に考えましょう)

【過去の例から見ると】

過去の例を見てみましょう。まず2013年の5月にアベノミクス開始後初めて起きた暴落時の事です。しばらく下落したのち株価は再び上昇を始めました。この時の信用評価損益率は-15.65%という数字になっています。次の暴落は昨年8月のチャイナショックと呼ばれるもので日本だけでなく世界の株価も暴落しました。この時もマイナス幅は広がり信用評価損益率は-16.71%になりました。これら以外にも大きな暴落が起きた時には平均して-15%から-20%程度まで落ちてその後反転して株価は上昇を始める事がわかります。

【株の暴落をさらにあおる】

株価が暴落し始めるとマスコミやメデイアでも連日過熱報道がされ多くの投資家はパニックになって売り急ぐ現象が起こります。これが株価の暴落にさらに拍車をかける結果になっているのです。まさに相場において下げが下げを呼ぶ状態になっているのです。また信用取引の場合は自分が持っている資産以上の金額で株を購入している為、少しの株の下落でも多くの損失がでてしまい、結果的に株を手放さなければならなくなる人も多いのです。

【まとめ】

相場には絶対という事はありません。信用評価損益率は相場の底を知る為の一つの指標と捉えておきましょう。またこれは短絡的な相場の底を知る為の方法でこの範囲を超えてなお下がり続ける場合もある事を理解しておかなくてはいけません。しかし、株価の下げ幅を知っておくことはとても重要で株の損失や利益を得るチャンスも生みますのでぜひ参考にして欲しいと思います。