経営者が会社を辞めたいと考えた時にまずやってみるべき事

経営者のリスク

新しく事業を始めたい、経営者になりたいと、高い志を持って経営者になったにも関わらず経営がうまくいかなかったり、経営者に向いていなかったり、社員の育成や人間関係に疲れ「辞めたい」と思う経営者も多くいます。
そのような時に、まず考えて頂きたい事がいくつかあります。

【辞めたいと思う理由】
まず、自分がどのような理由で辞めたいのかを明確にしましょう。
経営者が事業を辞めたいと考えた時には、今の仕事が向いていない、経営者という立場が合わない、思っていたよりも収入が少ない、労働条件が過酷、人を育成する事が苦手など様々な理由があるでしょう。
まずは、個々の悩みの本質をもっと掘り下げてその本質を見極める事が大切です。
そして、自身の悩みが「仕事」に対してなのか、「経営者の重圧」なのか「環境」なのかをもう一度自分自身に聞いてみましょう。

【それでもやっぱりこの仕事に向いていない場合】
悩みに対して、真剣に考えそれでもやはり今の仕事に向いていないと思った場合は、どうすればよいのでしょうか?
その場合は、まず下記のような事を行ってみましょう。

・会社を思い切って辞める
これは、本当に最終的な判断になる為、あまりお勧めしませんが本当に経営者という立場を辞めたいと考えているならできるだけ早いタイミングで決断するのがよいでしょう。

・その仕事を飽きるまでトコトンやる
自分は経営者に合わない、辞めたいと思うほど嫌いな仕事でも、それを飽きるほどトコトンやると、道が開けてくることもあります。どんな事でも一生懸命やってみる事で、今までみえなかった良さや、楽しさを見つける事ができるのです。

・自分流のスタイルを確立しそれを貫く
どのような業種でも、商品の構成、仕組み、企業の経営、製造工程など今まで同様のやり方をそのままやり続けるのではなく、色々な事を自分なりに変えていく事が必要になります。
新たな事を始める時には、自分流を少しでもよいので必ず取り入れていきましょう。今までのやり方を変え、自分スタイルで表現していく事で、やる気も上がり仕事への愛着もわきます。

【経営者を辞める時の注意点】
経営者が辞めたいと思っても、社員とは立場が全く違うため強制的に事業を停止せざるを得ない倒産は別として、廃業にしても事業承継にしても、自身が辞める前には長い期間をかけて準備をしなくてはいけません。
更に、銀行などに借り入れがある場合は多くの場合、経営者が保証人になっている事が多い為返済のめどが立たないまま辞めると、会社の借金をその後もずっと抱えて返済をしていく事になりますので注意しましょう。

【まとめ】
経営者が辞めるという決断をした場合、社員には少なからず迷惑をかけてしまう事になります。
企業の借り入れの返済のめどは勿論ですが、今まで自社の為に懸命に働いてくれた社員達の再就職先を支援したり、経営者としてできる事は全て行い経営者としての誠意を表す事が大事です。