経営者の1日の使い方を考える

経営者のリスク

会社を動かすトップとは、人と違う事をしているのだと想像してしまいます。経営者は、目的に向かって突き進み時には決断を下し、時には待ったをかける事も必要です。そのような経営者の1日とは、どのようにすべきなのか考えさせられます。経営者の行動についてどうあるべきか考えて行きましょう。

経営者の仕事とイメージ

経営者が社員よりも楽にしていると思ったら大間違いでしょう。そのようなタイプは、周りの経営陣がしっかりとサポートしており、むしろこちらの方が経営者的な役割を担っているのです。経営者の大半以上は、朝からびっしりと管理されたスケジュールがあるので、よほどの事が無い限り楽に1日を過ごしているとは言えないでしょう。

経営者の仕事

その多くは以下の3つに集約されます。
1.会社の方向性を示す
2.経営資源の配分
3.働く環境の整備

経営者の1日の使い方

それでは、本題である経営者の1日について紹介しましょう。経営者の行動を具体的に発表してしまうとルールや定義のように縛り付けてしまうので、習慣としてどのようにして行くのかを提示しています。

1.朝の時間の使い方
朝の時間はプライベートな時間です。初めて経営者となった場合には、プライベートも無く忙しく事業だけに集中している事でしょう。スローライフを送る社長のイメージは一部の人間だけなのです。

企業のトップほど、スケジュールに追われて時間の余裕も無い事でしょう。それでは経営者が朝にどのように過ごすのかですが、出勤前の時間を有効に過ごす事で、1日の流れをスムーズに繋げて行く事ができるのです。
健康的なリズムを整える事や、自分の精神状態をクリアにする事も必要です。仕事に追われるよりも、俯瞰で自分を捉える事で冷静な判断ができる事になります。つまり、自分で仕事をコントロールできる状態に持っていくのです。

2.出勤前の情報収集はSNSで
最近の政治家のニュースを見ていると、発言による失態が多く見られます。何故そのような事態を引き起こすのか、それは、政治家と世間の考え方が乖離しているからです。経営者も同じです。

例えば、企業としての考え方と消費者としての考え方、経営者と社員、一般的な話題や情報など、経営者の目線だけでは得る事ができない情報を得る事ができます。出勤前や時間のあいた時のツイッターなどは、新しい発想や情報だけでなく、自分の楽しみとして、経済新聞では得られない価値観を共有する事ができます。

3.経営者みずから率先して動く
出社してから工場や支店や事務所がある場合には、視察や運用について出向く必要があります。事業の計画に対してはみずから先頭を走る気持ちで動く事です。

4.勤務中の社員との交流
我が社の社員はどのように仕事に向き合っているのかコミュニケーションを通じて交流をはかります。会社は経営者だけで成り立つものではないので、事業を成功させるためには、チームや個々の社員の働きが大きい事を再確認できます。

5.発想を生み出す機会を作る
仕事に関連した新しい発想とは、なかなか生み出せる事ではありません。社員から提案してもらったボツになった企画でも、時間をかけて読み解けば、その可能性を作り出すにはどうすれば良いのか、見えてくる事もあります。

気分転換で街の中を散歩する事も1つの方法です。見慣れた風景に違う建物ができた場合に、何故このような場所にと考える事で、別の視点が開けてくる事もあるのです。

6.上昇志向の時間を確保
経営者は1つの事業を成功させたからと言ってゴールではありません。継続できる力を養うためには、積極的な上昇志向を衰えさせない努力が必要です。退社後の行動の中に、新しい学びや体験を求める事も大事です。

セミナーやワークショップに参加して、交流を深める事で、人脈ができるだけでなく新たな事業展開に役立つチャンスが生まれます。

まとめ

経営者の1日の流れは、個々の経営者によって異なりますが、頭の中にあるのは共通すべき事柄が多い事だと思われます。しかし、経営者の求める事は、事業の成功と会社の継続につきます。リスクを抱えながらも日々の生活に余裕を持つ時間も大切です。自分の行動を見つめ直してみてはいかがでしょうか。