安定した経営基盤強固に欠かせない経営バランスの整え方とは?

経営者のリスク

会社の社長は、安定した経営基盤を強固するために経営バランスを整えることが必要です。

仮に経営バランスが崩れた状態のままで会社経営を続けてしまうと、様々な衰退リスクの噴出で事業が立ちいかなくなる可能性があるといえます。

そこで、そもそも経営バランスとは何なのか、整えるために必要なことについて解説していきます。

経営バランスとは

「経営バランス」とは安定経営の度合いと言い換えることができます。

経営課題や逆境、落とし穴など会社が成長するまでには、阻害や障壁となる要因が数多く噴出することもあります。

しかしこれらの要因は、経営バランスが整っていない会社だからこそ多くなるといえるでしょう。

経営バランスが整っているか、そうでないかによって、状況は大きく異なります。

何事もバランスなくして安定しないと理解し、安定経営を実現させるには経営バランスを整えることが不可欠と考えておきましょう。

経営バランスの整え方

中小企業の経営バランスを整えるには、収入に合わせた支出のコントロールが必要です。

収入に応じた支出計画を考えていなければ、資金は不足してしまいます。

赤字経営でも会社は倒産しませんが、手元のお金がなくなれば倒産してしまうため、収入よりも多い経費を使い続ければ経営を続けることはできません。

そのため、まずは経営バランスの第一歩として、収入に応じた経費バランスを整えることからはじめましょう。

経営バランス整備に欠かせない経費バランス

収支のバランスを整えるときに重要なのが経費バランスです。

アンバランスな経費構造のまま経営を続けていれば、小さな外部環境の変化で赤字転落や競争力低下など衰退のきっかけを生みだすことになります。

会社全体の経営バランスを整えるためにも明確な指標を作ることが望ましいですが、その例として「売上総利益高経費率」が挙げられます。

売上総利益高経費率とは、売上総利益に対する経費の構成比率であり次の計算式で算出できます。

売上総利益高経費率=〔販売管理費(経費)÷売上総利益〕×100

経費バランスを整えるためには80~90%であることが望ましく、この適正範囲内から外れれば経営バランスも崩れ衰退リスクが噴出していきます。

業種業態に関係なく、すべての中小企業で活用できる経営指標のため、日頃から指標をモニタリングして経営バランスを整え、バランス感覚を正常に保っていきましょう。