飲食業界ではキャッシュレス取りやめを行う店が急増中?

小売飲食業情報ラボ

飲食業界でのキャッシュレス決済。普及が進んでいるスマホ決済なども含め、便利でお得というイメージを高めながら推奨されてきました。

しかし新型コロナウイルスによる外出自粛などで、飲食店などは大打撃を受けることとなり、現金確保を優先させるためにキャッシュレス決済を取りやめるお店などが増えてきています。

なぜキャッシュレス決済を取りやめに?

本来、現金は新型コロナウイルスの接触感染リスクが高くなるので、飲食業界ではできるだけ避けたいと考えるところでしょう。

しかし支援金などを受け取りたくても該当しない事業者も多く、売上減少した飲食店などではキャッシュレス決済は取りやめて、現金のみの取り扱いにする対応を行うところが増えています。

もしキャッシュレス決済を続けると、決済された代金が入金されるまでタイムラグが発生してしまうことがその理由です。

クレジットカード決済による支払いの場合には、入金は翌々月末というケースもあるので、入金までの様々な支払いに対応できなくなることが考えられるからでしょう。

しかしこのような状況は困る…と、キャッシュレス決済事業者などでは売上金の入金を前倒しする動きもみられます。

入金を前倒しするキャッシュレス事業者も増えつつある

スマホ決済のLINE Paなどは、本来の売上金の入金は最大で2か月近くかかってしまいます。しかし早ければその日のうちに入金可能とするサービスを、1回250円の手数料で可能としており、6月末までなら費用はかかりません。

イオンフィナンシャルや三菱UFJニコスやなどのクレジットカード会社でも前倒しを検討しているとしていますが、それらのみのキャッシュレス決済を可能とし、後は現金のみの対応とするのかという部分でも悩ましいところでしょう。

家賃などの負担が大きい店舗では、キャッシュが入ればすぐに支払いをするという状態が数か月続いており、自転車操業状態になっているといえます。

キャッシュレス決済による入金までのタイムラグが、資金繰りの負担になってしまうことは避けたいと考えるからこそ、現金のみの扱いへと変わっているのでしょう。

どれだけ飲食店とキャッシュレス事業者が寄り添えるか

飲食業界にとって切迫した事情がある状況ですが、これまでキャッシュレス事業者は大規模キャンペーンを行うなど、陣取り合戦を続けていました。

今回の新型コロナウイルスの影響で、導入してくれた飲食店と寄り添っていける形を取れるかによって、キャッシュレス決済を続けるかという判断を左右することになるでしょう。