今回は「格言」と経営者をテーマに紹介しようと思いますが、経営者なら「格言」や「名言」についてのビジネス本や啓発本など読みつくし、ありきたりな「格言」が出てくると思ってしまうでしょう。敢えて、今回は日本の伝統文化と言われる漫画からビジネスに活用できる「格言」を紹介します。
今までも連載が続いている人気の漫画から
日本人なら「ジョジョの奇妙な冒険」という言葉は聞いたことのある漫画だと思います。
荒木飛呂彦先生が生み出したこの「ジョジョの奇妙な冒険」は日本のみならず世界にまで人気があり、今なお連載が続いている作品です。
その独特の絵のタッチは見る者に強烈なインパクトを残します。2009年にはルーヴル美術館で原画展が行われ、2013年には世界のグッチとコラボレーションするなど日本人として誇らしく思えるほどです。またジョジョポーズ、ジョジョ立ちなどが有名でもあります。
さて、この「ジョジョの奇妙な冒険」は絵のタッチも独特ですが、セリフも独特なものがあり
「格言」としてビジネスでも活用できるようなセリフが多くあります。
「ジョジョの奇妙な冒険」4部より「格言」
・空条承太郎(くうじょうじょうたろう)のセリフ
‘‘観察しろというのは・・・見るんじゃなくて「観る」ことだ・・・聞くんじゃなくて「聴く」ことだ‘‘
この「格言」をビジネスに置き換えますと、「観る」と「聴く」はもう一歩踏み込んで考えることにあたります。
「クライアント」の依頼を受ける際に話を聞いて、着手し、商品を完成させますが、「クライアント」からイメージと全然違うといわれ、やり直すことは多くあります。
「クライアント」の依頼を聞くのではなく、「聴く」相手の思っているイメージを見るのではなく、「観る」と変換するだけで依頼され求められる商品のイメージがかなり変わってきます。ほんの少しの心がけが大切ということです。のちの結果が大きく変わり成功を握りたいならこの「格言」は経営者のみならず一緒に働いている部下や社員にも使える「格言」です。
・吉良吉影(きらよしかげ)のセリフ
‘‘「思い込む」という事は何よりも「恐ろしい」事だ・・・しかも自分の能力や才能を優れたものと過信している時はさらに始末が悪い‘‘
この「格言」から学べることは仕事の「能力や才能を過信」しないということになります。
とはいえ、能力や才能を自分自身で見極めるのは難しい=「思い込みや」「過信」にあたります。
ですが、他人からなら自分のことはよくわかることもあります。自分の仕事ぶりを他人からフィードバック(評価)してもらうことが効果的であるということがわかります。
経営者の皆さん自分が有能だと思い込んでいませんか?経営者として自分には才能や能力があると「思い込む」のはいいことですが、それを「過信」してしまったら、まわりからはワンマン経営者だと思われてしまいます。
経営者としてこの「格言」を元に部下や社員に対して、逆にアドバイスをもらい反省点や見直す点はしっかりと受け入れましょう。
まとめ
いかがでしょうか。今回は漫画「ジョジョの奇妙な冒険」の「格言」セリフからビジネスでも活用できるようなものを選んでみました。普段、書店などで見る経営者の「格言」とは違い、また別の角度から「格言」を探してみるのも面白いかもしれません。