成功者と称されるリーダーの多くに共通する生活習慣、「早起き」。彼らの華々しい活躍を下支えするのは早起きなのかも知れません。ではいったい、早起きにはどんな利点があるのでしょうか? それをできる経営に活かす秘訣は? そのあたりを見ていきましょう。
早起きで、誰にも邪魔されない自分時間を獲得!
会社を双肩に背負って立つ経営者にとって、多忙なスケジュールに追われる日々を送るのはもはや宿命と言っても過言ではありません。会社の運営、経営プラン、または自分自身の人生についてじっくり考える時間を持てず、ただただ目の前の状況に流されてしまうばかりとなってしまうこともあるでしょう。
将来に備え入念に策を練っておきたい。でもそんな時間が取れない。
そんな時こそ活きてくるのが早起きです。
世の中が動き出す前の朝の時間は、誰にも邪魔されず自由に使える自分時間。それをスケジュール過密な日中にはなかなかできない「考える時間」に充てるのは、非常に有効です。自分の行動や方針を振り返ってみたり、将来着手していきたいプランについて考えてみるなど、長期的な視野を得ることができるでしょう。
または、早朝の時間を使ってその日消化すべきスケジュールについて、効率よく取り組んでいけないか事前に準備しておくのも良い方法ではないでしょうか。そうしておけば、時間のロスを最小限に抑え、その日一日時間的にも心理的にも余裕をもって行動できるかと思われます。
早朝は一日で最も頭が冴えている時間帯
人間の脳は、寝ている間に疲労を回復させます。それと共に、前日の間に見たり聞いたりして受けた情報を整理する働きもしています。つまり、睡眠を摂った直後の脳は前日の疲れが取れ情報が整理整頓された、クリアな状態にあるわけです。
そんな頭が冴えた状態を、活かさない手はありません。
前項に挙げたような「考える時間」を早朝に充てれば、日中以上にアイディアが浮かび考えもまとまりやすいのではないでしょうか。自分時間の確保プラス冴えた頭の相乗効果で、さらなる効果が期待できることでしょう。
「朝は脳が冴えている」と言われると、「経験的にそんなことはあり得ない。朝は眠気でボーッとしてしまう。冴えている状態とは全くの正反対ではないか」と思われる方もいらっしゃることでしょう。そんな方には、眠気覚ましに運動などで軽く身体を動かし、ウォーミングアップさせることをお勧めします。
早起きを日課としている著名なリーダーたちの早朝の過ごし方を見てみると、軽い運動やウォーキングなど、適度に身体を動かすことに充てている方も少なくありません。これには寝起きのだるさを解消させるという意味合いも含めて、実践しているものと考えられます。
なにも物事を考えない状態で、ただ黙々と身体を動かすのは至難の業ですから、おのずと頭の中ではあれやこれやと考えを巡らせることになるはずです。傍目からは軽く運動しているように見えて、頭の中では画期的なアイディアやプランを着々と構築している。早起きする成功者の朝とはそういうものなのかもしれませんね。
まとめ
このように、早起きすることによって人は自由に使える時間と、冴えた状態の思考を得ることができます。これを経営に活かすことができれば、大きな力となるのは間違いありません。