経営者は常に様々なリスクを抱えています。それは企業においても同様で現在どれほど経営が順調に推進していても常に事業縮小や倒産というリスクがある事を意識しておく必要があります。
【リスクとは】
リスクとは損失の起こる不確実性の事を言い、経営者や企業はこのようなリスクを洗い出しリスクに対する対策を考えておく必要があります。
例えば、交通事故を例に見てみるとあの日雨が降っていなかったら、路面が濡れて滑りやすくなっていなかったら事故は起こらなかったかもしれません。雨が降っていたという「損失生起要因」から雨が降り路面が濡れたという「損失拡大要因」によって事故は発生し拡大された事がわかります。
このようにリスクは「損失生起要因」と「損失拡大要因」があればリスクは突発的に起こり、リスクの拡大が起こってしまうのです。
【リスクの種類】
経営者や企業が抱えるリスクの種類には下記のような5つのものがあります。
・財産損失のリスク
・収入減少のリスク
・賠償責任のリスク
・人的損失のリスク
・ビジネス損失のリスク
このように多種多様なリスクが存在し年々リスクは複雑化しています。しかしこれらのリスクに対して経営者は必ずしもしっかりと対策を取っているわけではありません。
【リスクに対する問題の欠如】
このような多くのリスクが存在しているにも関わらずリスクに対してあまりにも無知で無防備な経営者も多くいます。
例えば、安全に対する意識の欠如、安全に対する投資を軽視している、安全を人的依存にすり替えている、天災などは防ぎようがない、政治、経済、技術、社会の動きによる経営環境の変化の分析や評価ができていないなどが挙げられます。
このようなリスクの軽視や安全性の欠如は突然に起こるリスクに対して迅速に対応が出来なくなるため、最悪のケースでは企業の倒産にも繋がるのです。
【リスクマネジメント】
リスクマネジメントは企業経営上発生するリスクについて最小のコストで防止や処理を行い損失や被害を最小限に抑える事を言います。
リスクマネジメントの最大の目的は倒産防止になり、突発的に襲ってくる災害や事故などに対する対策法としてとても重要になるのです。
これらのリスク管理について経営者は勿論ですが、会社に関わる全ての従業員もリスク管理の情報を共有しておく必要があります。
【まとめ】
リスクマネジメントは現在では経営管理の一つになっていますが、まだまだ少数の経営者の間でしか重要視されていないのも現状です。
経営の安定化を考えるとすべての経営者がリスクの縮小化の為に経営手法として真剣に考える必要があります。