中小企業や個人事業主の多くは、家族経営や自転車操業の企業が多かったり、どんぶり勘定を長きにわたり行っている場合が少なくありません。このような経営を行っていれば企業の将来的な発展は難しくなります。将来優良企業に成長するためには、経営の現状を把握し、分析を行う必要があります。
【経営分析とは】
企業にとって、経営分析とは私達が定期的に行う健康診断のような役割があります。健康診断では、体調や現在の健康状態をチェックし、必用に応じて精密検査を行い、病気を未然に防ぎます。
企業も同様で、経営分析をすることで会社の経営状態や、資金繰りの状態をチェックし、今後経営が悪化しないようにすることが大切でしょう。
ただし、経済情勢が大きく変動したり、為替が急激に変動した場合その影響を受けることがあり、このような場合は経営分析も万全ではないケースがありますが、このような外部的リスクに対しても常日頃から、分析をしていれば被害や、損失を最小限にとどめることができます。
【決算書の役割】
企業経営を分析するために有効なものが、会社の決算書です。決算書は会社の経営を数字的に把握するのに大変有効で、決算書を見ると1年間の企業経営が一目でわかります。会社の資源は人、物、お金の3要素からなりこれらの状態を数字で示しているのが決算書です。
人は、企業にとって利益を稼ぐ人を言い、この人達の営業活動によってどれくらいの費用がかかったか、どれくらいの商品が売れたかなどを詳しく記載しているのが損益計算書です。
物は企業の財産で、その財産を示すのが賃借対照表です。お金は、社員に支払う給料や商品を仕入れるために必要になります。お金の入りや、出ていくお金を細かく示したのがキャッシュフロー計算書になります。
このように、決算書を見ると、企業の様々なお金の出入りを知ることができ、経営を分析することに役立つのです。
【損益計算書】
決算書の中の損益計算書をみると、企業の稼ぐ力を見る事ができます。企業利益には、売上総利益や、営業利益などがあり売上純利益は、企業にとって基本となる利益です。営業利益は企業の営業力によって稼いだ利益を言います。
【まとめ】
企業は、定期的な経営管理を行うことで事業を今より企業経営を更に発展させることができ、会社を大きくさせることができます。経営者は決算書を有効に活用し自社の弱点を把握し、強みは活かしながら経営を行っていくことが大切です。