経営をする為には、何が必要と考えるだろうか。それはとても掴みどころのない問いかけであるとともに、そもそも形があるわけではない。さらに、世の中は日々移り変わり、お客様に対する対応の変化していかなければ、満足を与えることはできない。今回は、経営する為に必要な7要素を解説していく。
■経営の7要素を知る
シンプルに考えれば、経営とは7要素にまとめることが可能だ。1つずつ見て、適切な方針を定めていくことが、経営には必要なことなのだ。
◎商品の品質=お客様への問いかけ=商品戦略である
当然だが、商品の価値を判断するのはお客様である。お客様というのは、さまざまな商品を見てきている「目の肥えた品質管理者」=「品質管理の神様」ともいえるのではないか。
だが、自分の会社の「お客様」とは誰であるのか? を明確にすることが大切である。加えて、そのお客様に提供できる価値は何があるのか? を考えていくことが重要なのだ。
このお客様の問いかけは、商品戦略ともいえる。何の商品を扱うのか、サービスをどうするのかで、その他の要素(必要な人員、営業のやり方、利益性)が決まる。まず、商品に関する方針を定めることからはじめるのがいいだろう。
◎尊重するパートナーシップ
経営を長く続けられる会社=「関わる人との信頼関係を大切する会社」ということができる。やらなければいけないというような「義務」ではなく、自ら相手を「尊重する」対等なパートナーシップだ。
◎実態のないものにはスピードが命
経営という「実態のないもの」を可能にするには(変化に対応する為には)スピードが命だ。だが、焦るようなスピード感ではなく、経営の目的や判断基準に則った行動ができてこそ、経営のスピードは加速していく。
◎柔軟な波を創造するリーダーシップ
リーダーシップというのは、トップダウンのような「固定された波」では一定の範囲しかついていくことができない。変化に対応していく為には「柔軟な波」を創造していけるリーダーシップが必要だ。
例えば、お客様目線で商品(サービス)を考えていける会社(組織)づくりが求められる。
◎枠組みを超えたプロセスづくり
会社全体で目的地に向かう「行動」を実行することが重要だ。目的を達成する為には、それぞれの枠組み(部門)を超えた業務間の繋がり「プロセスづくり」が大切である。
◎ブロックコミュニケーションの構築
個々の知識や技術だけでは「会社の成長はない」と断言できる。多くの意見を参考に、共にブロックを組み立てていくかのようなコミュニケーションができてこそ「新たな発想、知恵」が可能となる。
◎公平
結果が重要というわけではなく、スタートからゴールまでのプロセスがしっかり説明されていることが必要だ。何か決定したことは正しいことかも知れないが、それぞれの意見が尊重され「参加している」と感じることが大切となる。
■経営を戦略的に考える要素とは?
経営を戦略的に考えるのであれば、下記の要素は必須である覚えておこう。
・地域戦略(どこを営業エリアとするのか)
・業界・客層戦略(誰をターゲットにするのか)
・営業戦略(お客を具体的にどうつくるのか)
・顧客維持(リピーターをどうやって増やすのか、取引の維持をどうやってするのか)
・資金・財務戦略(お金の使い道はどうするのか)
・組織戦略(人の配置をどうするのか)
・時間戦略(仕事の時間をどのくらいかけるのか、何が優先順位であるのか)
経営の要素を分解し考えていけば、全体の把握(会社全体の把握)ができるものだ。だが、それぞれの要素も奥が深い為、全体を深く広くというのは中々難しいかも知れない。全体を理解した=「ビジネスが成功する」という単純な話しではない為、把握しておいた方がプラスになる程度でいいのではないだろうか。