経営で100万円の損失を未然に防ぐことと100万円の利益を出すことは同じ価値だと考えられます。経営していく上で様々なリスクを回避していくことが必要ですが、その際重要になるのはリスクマネジメントです。
事業を運営することで検討するべきリスクマネジメントはリスクから防衛することが目的ですので、複雑・多様化するリスクに対応していくことが重要だと言えるでしょう。
企業が現在抱えている問題は?
過去、リーマンショックがあった時に売上が激減してしまったという企業は少なくありません。それから経営が順調になったのに、次は適切な人材が確保できないといった人手不足が問題になっている業界もあります。
慢性的に人手が不足していることで商品やサービスの品質も低下しますし、従業員には無理な労働を強いることになってしまうでしょう。仮にブラック企業だと噂が広がれば企業の評価や評判も低下し、連鎖的に売上激減に繋がる可能性があります。
リスクを防ぎ被害を最小限に
経営する上で発生しては困ることがリスクであり、法令違反や不祥事、個人情報の漏洩、自然災害など色々なリスクが考えられ、いずれも企業が存続していくことや業績に影響を及ぼすことばかりです。
リスクマネジメントはリスクの発生を予防し、発生した時の被害を最小に抑えるための活動ですので、発生後の対応も可能な仕組みを整備することも必要です。
リスクマネジメントなしで経営は成り立たない
小規模な組織で経営者と従業員が情報共有できている時などは良いでしょうが、事業規模が拡大していくことで組織も大きくなり、業務が分担されて考え方や価値観に違いが出てきた時には組織の課題やリスクが何か再度確認が必要です。
考えられるリスクをコントロールしていくために必要な社内ルールや対応策を講じ、効果の確認方法や管理方法をどのように行うのかをマネジメントしていくことが必要です。リスクマネジメントできずに経営の目標を達成することや永続的に発展させていくことは出来ないと考え、実践していくようにしましょう。
リスクから目をそむけないことが重要
経営する上で気になることは実は山ほどあり、何か問題が起きなければ良いけれど…と経営を続ける経営者は少なくないでしょう。しかしそのような不安を感じた時には何かが起こることが多く、特に長年経営している経営者にはわかる部分があるようです。
しかし今やらなくてはいけないことが目の前のことあると、そちらに集中することでリスクに意識を向けない様にしてしまうものです。
そうなると大事なものを失うことになり、後であの時何か策を講じて実践しておけば良かったと思い返すことになる可能性があります。そのような後悔を残さない為にリスクマネジメントが重要であると理解しておくようにしましょう。