会社を経営する上で必要なのは戦略を立てて新たな商品を売り出していくことですが、制度の高い戦略を立てるためには、どの方向に進むのか「経営戦略」と「営業戦略」を決めることが必要です。
市場調査をはじめるあたり、競合と差別化すること、マーケティングなど、必要な作業はいろいろあります。
経営戦略と営業戦略は、どちらもブランディングやマーケティングの状況から判断していくことが必要ですが、それに加え会社の規模や資金力なども踏まえて考えていくことが求められます。
経営戦略と営業戦略の違いとは?
では、経営戦略と営業戦略は何が違うのでしょう。
経営戦略は、会社の目標やゴールを達成するための戦略であり、営業戦略は、目標やゴールに到達するまでの手段を決めることを指します。
経営戦略においては、企業が目指すゴールや到達するために何をすればよいかを考えることが必要です。
営業戦略では実際に行うための手段を選ぶことになりますが、競合や市場の状況により一旦考えた戦略を変更する必要性も出てくるため、ブランディングやマーケティング、ターゲティングなどの知識なども必要となるでしょう。
経営戦略と営業戦略を決定する上で重視したいポイント
経営戦略や営業戦略で重視するポイントは、会社の規模によって異なってきます。
人が少なく資金力も乏しい小規模企業であれば営業戦略を重視することが必要になります。規模が小さい企業でも、会社の方向性を決めるのは経営戦略ですが、大企業ほど資金に余力がないので経営方針は限られるからです
その限られた方針の中から、どうすれば利益を最大に作り出すことができるのかを決めることが営業戦略です。
強い競合と戦うためにも、自社のポジションニングの確立と、最も効果的な営業方法やプロモーション方法の模索が必要になります。
段階ごとに何を決めて行くか確認を
経営戦略にも段階があり、次のように企業戦略、事業戦略、機能戦略に分けられます。なお、営業戦略は事業戦略に含まれると考えましょう。
□企業戦略
経営を行う上での理念やビジョンの策定、事業のゴールを設定します。
□事業戦略
ビジネスモデルの設定、プロモーション方法を検討し、事業の販促活動の基本戦略などを決めます。
□機能戦略
商品開発、生産・物流、営業など、機能別に戦略を考えます。使う商材や業種によって機能レベルは異なりますが、財務や人事などの方向性も踏まえて検討しましょう。
企業経営を円滑に行うために
企業経営に経営戦略や営業戦略は欠かせません。戦略を駆使した上で他社と競い合うことになりますが、どの業種や市場、消費者の需要なども変動していくものですので、時代の流れに対応できる能力も求められることを忘れないようにしましょう。