金利が変動する要因として景気が大きく関係している

経済

金利と景気には密接な関係があります。景気がいいという事は経済活動が活発化している状態の事を言います。個人では物をよく買う、企業では新規の設備投資が積極的に行われる事を言います。

景気と金利にはどのようなメカニズムがあるのか見てみましょう。

【金利に関わる3つの要因】
私達がお金を借りたりする際の金利は銀行が自由に決めています。その決定の元になるのが「需給バランス」が変化する要因は「景気」「物価」「為替相場」の3つがあります。

景気がよくなれば個人消費が増え、企業は生産を増やし設備投資を増額する為資金需要が高まり金利は上昇します。
物価の上昇が起こればお金の価値が下がり、消費者はお金を持つよりも物を持った方がよいと考え購買意欲が高まります。資金需要は高まりますが貯蓄は減り金利が上がるのです。

そして為替相場の変動によっても金利に影響がでる事があります。

【景気がよくなると金利が上昇するメカニズム】
一般的には景気がよくなると金利も上昇します。反対に景気が悪くなると金利は下がります。これは景気の善し悪しとお金に対する需要が比例するという関係があるのです。
企業は景気がよくなり個人消費があがるとその消費に対応しようと新たに生産量を増やします。
その為には人を増員したり、工場や機械などの設備投資を行うようになります。そしてその資金を調達する為に銀行への借入金を増やしたり社債を発行します。個人も収入が増える事によって購買意欲が高まりマイホームを購入したり、車を買い替えたりする人が増加します。
このように景気がよくなり個人の収入や企業の業績が上がるとお金の需要が増え金利は徐々に上がっていくのです。

【景気が低迷し金利が下降するメカニズム】
それでは逆に景気が低迷し金利が下降するのはどのような仕組みになっているのでしょうか?
景気が低迷すると個人は消費を控える為消費が落ち込みます。そして住宅ローンなどの借金はなるべく避け大きな借入をしなくなります。このように個人の消費が落ち込むと全体的に物が売れなくなります。
企業も生産を抑え新たな設備投資をしなくなり、人員や給料の削減をし工場や店舗の統合、閉鎖を検討するようになります。
このように企業や個人は借入に消極的になる為景気が後退していき企業や個人のお金の需要が減る為金利は徐々に下がっていくのです。

【まとめ】
景気の低迷が続いている日本ですが、2020年に開催が予定されている東京オリンピックにより様々な経済効果が期待されています。さらに五輪開催までの毎年、国内総生産は上昇すると発表されました。このようにオリンピック開催によって景気がよくなり企業活動の活性化と個人消費が活発されると金利も上昇していき日本経済にも大きな経済効果が期待できるのです。