経営者の多くは、自社の売上げを上げる事に最も力を注いでいます。しかし、会社を長く継続し、存続させていくには売上げよりも利益が重要になってきます。
売上げが上がる事と、利益が上がる事は必ずしも同じではない事を経営者はまず理解しておくべきでしょう。
【利益=売上げではない】
企業の売上げが上がったからといって、利益も同様に上がるわけではありません。それは、売り上げを上げるためには、設備投資を行ったり、取引先に営業に行ったり、従業員の質を上げるための研修を開いたり、商品開発に力を入れたりと見えない部分での努力が必要になり、会社側もそれに見合う経費を費やしているからです。
ですから、起業したばかりの経営者の中には売上げが上がったと喜んでいて、決算期間際になって利益率をみると愕然とするというケースも少なくないのです。
【利益を上げるための確実な方法】
この様な事から考えても、利益を上げる事と売上げを上げる事は別物である事がわかります。これは特に零細企業の経営で言える事ですが、朝から晩まで休みなく従業員が働いても経費ばかりがかさみ、利益はほとんど残らないというのが現状です。
ではどの様にすれば、利益を上げることができるのでしょうか?
今回紹介する方法は、成功する確率が非常に高く、最も早く効果を得る事ができる方法なのです。少し前に経営破綻したJALでもこの方法が取り入れられましたが、それはまず自社の売上げを下げることに着目するのです。企業の中でも赤字経営である部門や、部署のカットを行い経費の見直しをし、売上げが減っても利益を出せる仕組みを作っていくのです。
通常売上げを上げるためには、取引先や顧客の力が必要になりますが、この方法の最大のメリットは、自分たちの手で売上げを下げ無駄な経費を削減する事が行える点です。この方法だと早期の改善が期待できますし、高い成功率を得る事ができるのです。
【利益体質の構築】
このような方法を用いて利益を作り出せる経営体質になっていくと、利益を再投資に回す事ができ企業はさらに大きくなっていく事ができます。しかし、利益の出せない会社は、投資に回すお金がなく衰退していきます。ですから経営者は常に、この投資、回収というサイクルを維持しながら、拡大していく事を頭にいれておく必要があります。
たとえ売上げが少なくても、無駄な経費がない会社はこれからも存続し続け伸びていく会社である事は間違いありません。経営者はこれからも存続し続けるために、売上げよりも会社の利益を重視して経営を行っていく必要があります。