会社の退職者が集まるOB会とは?その役割や目的を紹介

事業承継・相続

企業の退職者が集まる「OB会」や「OG会」とは、同じ会社に勤務していた元社員の慰労や懇親の場としてだけでなく、心の健康や再就職の世話、地域貢献などで活動する団体です。

企業に貢献してきた元社員たちが集まり親睦を深めることが主な目的であるため、一般的には会食や飲み会などを開催することや、ゴルフや将棋大会などのイベントを行って楽しむケースも少なくありません。

しかしただ単なる思い出を温める場所や定期飲み会の集まりといった役割だけではなく、現役で働いている企業の社員や会社発展に寄与できるOB会であることが望ましいとも考えられます。

そこで、OB会の役割やできること、会社組織発展に向けて必要となる取り組みについて解説していきます。

OB会の役割

「OB会」は、会社を退職した者同士が交流を続けながら生きがいや楽しみを見つけ、互いに絆を深めるその一方で、元勤務先である企業を応援する強力なサポーターとしての役割も担います。

活動の資金源は会員から支払われる会費などですが、運営費の一部は企業が受け持っていることもあるため、OB会も会社組織の一部ともいえます。

ただ、企業が経験豊富な元社員の集まりに対して何かを期待し、運営費を受け持っているとしたら、OB会はその期待に応えなければならないとも考えられます。

OB会ができること

OB会が企業や現役社員たちに対しできることは、

・製品の開発モニターとなる

・新製品の販促に向けて過去の人脈と現役社員との橋渡しを行う

・企業イベントにボランティアとして参加しサポートする

・地域の清掃活動で企業のイメージアップの一助になる

などでしょう。

他にも、現役社員たちが抱えている社内外との人間関係を緩和させるためのサポートをOB会が担うことで、風通しの良い職場環境を整備し業務効率や生産性を高めることにつなげることができます。

上司に言いにくいことを抱えている現役社員などは、OBに相談してみたいと考えるかもしれません。

企業が発展するための組織づくりに向けて、気軽に現役社員と交流できる企画なども検討してみるとよいでしょう。

会社組織の発展に向けた取り組み

会社勤務のときには、上下関係が明確化されていたものの、OBになった今なら上司と部下という枠組みを超えたフラットな関係を築くことができるでしょう。

役職や地位などにしばられず、利害も挟さまずに自由な立場で現役社員と会話することもできるはずです。

仲間同士で交流を深めたりサークル活動を楽しんだりなど以外にも、企業の発展をサポートする役割として取り組めば、OB会の魅力を高めることにもつながります。