2代目経営者が事業を承継していくための心構えについて

経営者のリスク

2代目経営者として承継された会社を成長させていくには、様々なプレッシャーを力に変えてリーダーシップを発揮していかなくてはなりません。今回は、2代目経営者が事業を承継していく際の心構えについて説明していきます。

創業者と2代目経営者の役割について

事業の経営者は、創業者と2代目経営者に分けることが出来ます。創業者は、何もないスタート地点から自分の力で起業を行っていきます。一方2代目経営者は、これまで親が経営してきた会社を維持しながらさらに成長させていく役割があります。事業を行っていく中で、それぞれの苦労があります。

経営者が最初にやるべきことについて

会社を成長させていくためには、顧客を作ることが重要となってきます。そして、信頼度をアップさせ取引実績や人脈を広げるには、営業活動に専念する必要があります。例えば、ホームページやブログなどを作成し、定期的に会社の宣伝を行ったり、友人や知人から協力者を見つけたり、経営者の交流会などに積極的に参加してみるのも良い方法です。

2代目経営者の心構えについて

2代目経営者は、創業者が作り上げてきた会社の基盤をどれだけ改善していけるかが求められます。周囲からのプレッシャーに負けずに、会社をどんな風に改善していきたいのかという目的を明確にして経営判断を行っていくと必ず良い方向へと向かっていくことでしょう。まずは自分の得意分野でかまわないので実績を出し、社員からの信頼を得られる様に努力してみて下さい。成果を出すことで、社員は自然と協力してくれる様になります。

決断力と責任感について

リーダーシップを発揮して社員をまとめながら業務を行うには、経営者として責任感を持つことが大切です。そして、創業者に判断を委ねるのではなく、自分自身の意見で決断して、社員に指示していける様になると良いでしょう。そうすることによって社員全員が2代目経営者の支持を信じる様になり、会社内での誤解を生じることを防ぐことが出来ます。

ビジョンについて

2代目経営者が承継するまでは、社員は創業者のビジョンに合わせて行動してきています。そのためスムーズに経営していくには、2代目経営者の新しいビジョンを社員に共有することも重要となってきます。経営理念やクレド(社員全員が心がけるべき信条・行動指針)を設定して、普段から社員とコミュニケーションを図る様にすると良いでしょう。

社員の個性を把握することについて

会社を引き継ぐということは、もうすでに社員が存在している状況だということです。そのため、前述した様に2代目経営者自ら社員とコミュニケーションを取り、一人一人の個性を見極めて、会社の環境を整えていかなければなりません。社員に寄り添うことも、2代目経営者の役割だと言えます。

まとめ

2代目経営者は承継した会社の状況を把握したうえで、創業者の想いを引き継ぎながら、少しずつ自分なりのビジョンを決めていくと良いでしょう。最初は社員の信頼度をアップさせるために、実績を出していくことが重要ポイントです。