もしも飲食業・食品業で食中毒画おきた場合は、安全配慮義務・賠償責任が起きるだけでなく食の安全性が脅かされることでしょう。今回は、ある飲食店において食中毒を通しての事例をもとに検証してみたいと思います。
■ある飲食店の事例
飲食店の場合は、まず、第一に起こりうることは、食品中毒ではないでしょうか。ある事例では、生食用生ガキをお客さんに提供して食中毒になった事例があります。一度食中毒が発生すると保健所からの調査が入り中毒の原因特定が行われます。
発生元がそのお店と特定されれば営業停止という最も重い処分が科せられます。それ以外にも大変なのがお客様が入院に至った場合は、病院の治療費や賠償金が発生します。その損失は、大変なものです。
■この事例では多額の賠償請求金が判決で出た
この事例では、生食用ガキを提供したお店側が、水産加工販売会社と水産加工仕入販売会社に対して訴訟を起こして裁判を起こしましたが、裁判所の判決は水産品加工販売会社に対しては不法行為責任があるとして損害賠償請求の一部が認められましたが、中間の水産加工販売会社に対しては、債務不履行責任は認められないとの判決であり。販売賠償金は約4800万の支払い命令の判決が出て、結果的に生食用生ガキを提供している店側に多大の金額の賠償責任が発生しました。
■賠償請求以外のリスク
1:従業員やバイトを休業させなければいけない。
コンビニエンスストアや飲食店では人員不足が深刻な問題になっている現在では、いざ営業が再開しても従業員が戻ってくるのか分からないリスクが生じます。
2:一番お店にとってのダメージは噂などの風評被害
噂が噂を呼び、たちまち広がってしまいます。これがチェーン店企業であった場合は、他店にも悪影響を及ぼします。企業にとっても信用が第一ですので、一度食中毒が発生すると失った信用を回復するには、もの凄く時間がかかり、なかなか難しいものです。
■まとめ
食中毒のリスクを未然に防ぐには安心安全なサービスを社員全員が意識して徹底管理していくことが重要でしょう。どんなに入念に管理をしていたりしていても人間がすることですので、何か少しの手違いやミスで事故やトラブルは起きてしまいます。
万が一の事故や問題が発生した場合に備え、訴訟により多額の賠償金などの請求された場合、企業が赤字に転落したり、さらに倒産の危機さえ起きてしまう可能性も考えられます。そのような事態に備えて賠償責任保険への加入は、最悪の場合に対応して補填できることが出来ます。それが企業にとってリスク回避の手段となることでしょう。