会社経営において役員が病気になってしまうと、事業継続にも大きな問題を及ぼします。
がん・心疾患・脳血管疾患などの生活習慣病は、就業不能や死亡に繋がりやすいため、事業承継ができず廃業や倒産するリスクを高めかねません。
うつ病などの精神疾患も、経営判断力や業務遂行能力を低下させ、ビジネスにおいて大きな問題を招く恐れがあるため注意が必要です。
そこで、役員が病気になるリスクについて、注意したい病気の種類や予防法を簡単に紹介します。
役員が病気になるリスク
会社を代表する役員が病気になると、事業承継が進まなくなります。
また、経営判断の遅れなどで、ステークホルダーの信頼を失う恐れもあるといえます。
病気になる要因は様々ですが、たとえば長時間労働の多さや過労の蓄積などが挙げられます。
健康診断を定期的に受けていない場合なども、病気のリスクを高める要因です。
役員が病気になり、経営から離脱すれば、これまでと同じ規模で事業を続けられなくなります。
売上減少につながれば、株主・取引先・債権者などのステークホルダーからの信頼や企業価値を損ないます。
役員自身の生活だけでなく、会社経営にも支障をきたすため、病気にならないように注意することが必要です。
役員が注意したい病気の種類
役員が注意したい病気の種類として、がん・心疾患・脳血管疾患の三大疾病が挙げられます。
また、精神疾患などの精神的な病気や、完治が難しい糖尿病なども注意するべき疾患といえます。
がんは、傷ついた遺伝子により異常な細胞が増殖する病気です。
心疾患は、心臓に起こる病気の総称であり、心筋や心臓につながる血管に何らかの異常が起こることで発症します。
脳血管疾患は、脳の血管に異常が起こる病気であり、脳機能に大きなダメージを与えます。
役員が病気にならないための予防法
役員が病気にならないためには、食事・睡眠・運動などの生活習慣を規則正しく改善することが必要です。
さらに、肥満・飲酒・喫煙などは、罹患リスクを高めるため、実践・継続できる方法を選び、日々の生活習慣を見直しましょう。
また、病気を早期発見するためには、人間ドックを受診することも方法の1つです。
健康診断では特に異常がなかった場合でも、見逃した病気に罹患するリスクがあると認識し、定期的に人間ドックを受診して健康管理を行うようにしましょう。