損失を抑えることは利益を出すことと同じ価値
利益を出さなければ経営している意味がないでしょう。しかし100万円を損失することを未然に防ぐことは、100万円利益を出すことと価値は同じです。危機管理をしっかりと行うことで損失が発生するリスクを防ぐことになります。
企業の起こりうるリスクとは
企業を取り巻くリスクは様々ですが、色々な方面から損失が発生する可能性がありそのリスクに立ち向かうためには危機管理能力を向上させる必要があります。どのようなリスクがあるのかを認識した中で、事前にそれぞれのリスクに対する対策をとっておくと良いでしょう。
財産が損失を受けるリスク
台風や地震などの自然災害や、火災、盗難などで損害が発生するリスクがあります。例えば会社の所有する建物が火災に巻き込まれたり、店舗のショーウィンドウが割られて商品が盗難の被害にあうといったケースもなどです。
収益減少のリスク
自社工場の罹災や風評被害などで注文が来なくなるなどが原因で生産が止まってしまうなど、売り上げや収益が減るといったケースなどです。
賠償責任のリスク
権利侵害により損害が発生した場合に賠償責任を負うといったケースがあります。例えば商標権や特許権を侵害していたケースなどがあてはまります。せっかくの新商品開発や自社のマークデザインを行ったのに権利侵害をしていれば損害賠償問題になります。
営業上のリスク
企業同士の競争などで新商品を開発したり、海外へ進出するといった営業戦略上に発生するといったリスクもあります。株式投資や商品取引、為替、融資といった資産運用を行う上での様々なリスクが企業を取り巻きます。
リスクマネジメントとは
経営管理手法の一つであるリスクマネジメント。これは企業が運営活動を行う上で影響するリスクを特定し、資産や活動力の保護を行うために必要な運営管理を行うことです。このリスクマネジメントがしっかりと行える危機管理能力を高めることこそが万が一危機に直面した時の対応を大きく左右します。もしものために、資金の留保と保険の2つをバランスよく保有しておくと良いでしょう。
保険を利用したリスク回避
危機管理を行うためには、法律や規格に定められた自由がききにくいリスクコントロール部分と、内部に留保しておいた資金と保険のバランスで最適値を見つけることが可能なリスクファイナンシングがあります。
保険を上手く活用することで、企業の危機にも対応することが可能です。発揮できる部分としては、巨額な損失に担保として確保ができること、税法上のメリットが享受できること、資金負担の利害衝突やトラブル回避ができることなどです。