経営者はビジネスにおいて様々な場面で判断が必要になり、誰かに相談することなく、自分で決めなければいけないタイミングも山のように存在します。
企業の存続を左右する重要な事項も含まれますので、幹部などに相談することはある程度できても、結局は経営者の責任で決定しなければならないため、経営者は孤独であるともいわれています。
相応のプレッシャーがかかる中で仕事をしている状況ですが、経営者の考え方がブレることなく、迅速な判断ができることは、スムーズな経営には欠かせません。ただし、その判断が、いつも経営者の独りよがりによるものであってはならないと肝に銘じておく必要があります。
経営者に誰かが指摘や説教することはない?
経営者になると、人から指摘されたり説教される機会はグッと減ります。立場的にも問題を指摘されにくく、助言程度に留まることが一般的といえるでしょう。
しかし、重要な判断を下す立場にあるため、客観的な視点で自身をかえりみることを続けなければ、現状の改善や新しい発見などの機会やチャンスを失うことになりかねません。
己の考えにばかりこだわり、排他的になるのではなく、誰よりも柔軟な視野で様々な考え方に触れる機会を求めるようにしてください。
助言や進言をしてくれる相手がいるか
経営者だって人間ですから、判断を間違えることもあります。失敗を覚悟した上で信じた道を突き進みたいという場合もあるでしょうが、人を雇用している立場なら、自分だけの失敗ではすまされません。
そのため、複数の選択肢を準備した上で、最もよいと考えられる策を選ぶことがほとんどでしょう。
しかし、みる人によってはその選択肢も大きく変化します。ある経営者からみれば選択肢は3つしかないのに、他の人からみれば10や20の選択肢があるとみえる場合もあるということです。
しかしここで経営者に、選択肢が3つではなく10や20あることを進言できる人がいるのかが大きなポイントです。
自分の考え方に固執する経営者であってはならない
経営者が自分と異なる感覚に触れ続けることができれば、様々な考え方があることを知って考え方を整理する器を持つことができるでしょう。
しかし進言された内容を頭ごなしに否定する経営者の場合、誰も経営者に対して助言や進言を行うことはしなくなってしまいます。自分の考え方だけに固執するのではなく、様々な人の意見や考え方にも耳を傾けることができる柔軟性が経営者には必要ということです。