多くの企業が新規事業を立ち上げては失敗しています。そもそも新規事業の開拓は困難が多く、成功する企業はわずかと言われています。失敗する背景にはどのような原因があるのか詳しく見てみましょう。
【うまくいかない原因として考えられる事】
新規事業が失敗する原因として下記のようなことが挙げられます。
・たくさんの関係者をチームに参加させている
気心の知れた仲間うちで始めるスタートアップとは違い、新規事業を立ち上げる場合は、社内から様々な人を集めチームを結成することになります。
新規事業には、このように多くの人が関係してくるため会議の時間や調整に時間がかかります。また、事業の方向転換をするにもスムーズに進まないケースがあります。このように、些細な事でも多くの時間や調整が必要になるため、新規事業を進める場合は人員を減らしてスタートさせるのが良いのです。
・リスクを排除する
新規事業を行う際には、リスクは付きものです。リスクを考えてやりたいことが出来なくなってしまったりするよりは、初めからうまくいかない事の方が多いと割り切って考える事が大切です。
特にそれは大企業になるほど顕著に表れ、新しい事へのチャレンジなどについては、理解を得にくく、計画書が通りにくいという現状があります。しかし、新規事業は今まで誰も考えなかったような事を考えチャレンジする勇気や、精神が必要なのです。
・事業によってチームを変える
新規事業を行う際、多くの企業ではプロジェクト型の方法を取り入れており各事業でチームを結成、解散させています。
こうする事で、新規事業の成功や失敗という経験をうまく活用することが出来なくなります。事業に合わせてチームを組み替えるのではなく、その貴重な経験を活かす為にも同じ人物でチームを組み新規事業に取り組む方法をおすすめします。
【9割の起業家がやってしまう失敗】
次に、9割以上の起業家が行ってしまう失敗例をみてみましょう。多くの経営者は少し売上が上がっただけですぐに、社員を増やしたり、借金をして事業拡大をしようと考えます。また、事務所を一等地に移転したり、リースを使いオフィスの設備投資をする、大々的な宣伝を行うなどのケースが多々あります。
このように、少し売り上げがあがると人間はたちまち気持ちが大きくなってしまうのです。儲かっている時こそ、冷静に、慎重な判断を下す事が出来るかどうかが、事業経営を成功させる点で重要になるのです。
【まとめ】
経営がうまくいかない、新規事業が行き詰まっているなどの悩みがある経営者はぜひ上記の事を意識してみてください。
そして、今経営が順調な人も会社が儲かっている時こそ冷静な判断が大切であることを忘れないようにしましょう。