会社を作るためには、経営者は経営方針を作成して、社員に対して発表して共有しなければなりません。なぜならば、この経営方針によって会社の方向が決まってくるからです。今回は、経営方針の意義や作り方を、例を交えて紹介していきましょう。
■経営方針と経営理念
経営方針とは、会社の目標や方向性を示す為に作られるものであり、その為には、「経営理念」という会社が存在する意義や理由が必要となってきます。また、経営方針には、おなじように「経営戦略」という経営方針を実現する為の事業活動であり、これらを明文化することが必要です。このように経営方針の作成には、「経営理念」と「経営戦略」が盛り込まれている事が重要となってきます。=存在の理由と目的があり、目的達成の活動を示す事です。
■経営方針の作り方とは
◎経営理念の提示
経営理念は経営者の理想とする会社像を示します。具体的にどのように会社を経営するのか利益をあげる手段などに組織がどう行動するかを統一する必要があります。経営の理想・会社の理想と会社のあるべき姿を言葉によって明文化することです。この経営理念の提示のよって会社が一丸となって活動するという事です。
◎経営戦略=経営理念の達成
会社内で意思統一を図ることで、会社の夢に具体的に達成する為の方向性と事業活動を行っていきます。わかりやすい言葉で社員一同となって夢や目標の実現にむけての計画となります。「経営理念の達成」には、思考と行動を行いますが、その為の具体的なプロセスも計画には必要になるでしょう。経営戦略は、前期・中期・後期に分けて会社が具体的に行っていく事を決定します。リスクやリターンを追求する事が必要です。
◎有名企業の経営理念の例
例1「キリン株式会社」
=「飲みもの」を進化させることで、「みんなの日常」をあたらしくしていく。
抽象的になってしまうケースが多い「経営理念」に対して具体的に、会社の事業と方向性がみえてくるものとなっています。
例2「アマゾンジャパン株式会社」
=地球上で最もお客様を大切にする企業であること
会社が一番に考えていることはお客様であると明確にして、事業領域を限定しないことでアマゾンが何でも扱っている事を示している。
例3「株式会社ポケモン」
=ポケモンという存在を通して、現実世界と仮想世界の双方を豊かにすること
ポケモンが全てであり、ポケモンと共に会社の命運を託した覚悟がかんじられます。
※必ずしも具体的ではないにしても、言葉から読み取れるものになっているのがわかります。
■経営方針の発表の役割とは
全社員に対して意識の統一を図るための発表で、知ってもらう、仕事に対しての意義やささえとなるものでしょう。企業の理想像を共有することで、個人個人が会社としての集団という認識が持てる事でしょう。また、経営方針は、時代と共に培われていくべきで、会社の運営は常にリスクと隣り合わせですから臨機応変に対応する必要があります。
経営者として起業する上で経営方針は、重要となるべきものであり、具体的にわかりやすくすることで意識の統一を図ることできるでしょう。是非にも今一度考えてみてはいかがでしょうか。