経営者になりたいと考えている人は多くいるのだが、実際に必要とされる能力がどのようなものであるか分からない人も多い。今回は、経営者になる為に必要な八つの能力・資質を紹介していく。
■必要になる七つの力
経営者として結果を出していくことは、容易いことではなく絶対的な力が必要だ。ただ、はじめから全ての力=「能力」が必要とされるわけではなく、経営を行いながら身に付くものばかりだ。
旅立つ前から経験を全てしている人なんて皆無なのだから、はじめの一歩を踏み出し勇気を持つことが大切となる。その為にも、経営に必要になる八つの力を把握しておくことがいいのである。
◎事業を作る力
経営は、役所に設立したこと「紙」を届けることではない。事業で大事なことは、利益を生むシステムを作り上げることだ。そこで必要となるのは、起業した業界を変化させたい=「良くしていきたい」というエネルギーである。
この想いを事業計画に落とし込み「収益化していく力」が必要となってくる。
◎営業する力
起業後のほとんどのケースは、社長自身で「ものを売り込む営業」をすることになる。企業が大きくなっていくと現場での営業は少なくなってくるが、はじめに社長の「営業する力」は必須といっていい。
営業というのは、0から1を生み出すことだ。0から起業し、会社を経営していく為にも営業力で収入にしていかなければならない。その為「営業する力」があれば新規事業も成功していくのである。
◎交渉する力
経営者はさまざまな人達と日々交渉し、事業運営をしていくことになる。例えば、仕入先・銀行・顧客・社内の会議などさまざまあるものだ。ここで分かるのだが、経営を行うこと=
「交渉の連続」なのである。
経営を行うには、双方にとってメリットがある「交渉する力」が求められるということだ。自分の想いだけではなく、相手のことを理解していく力である。
◎人を巻き込む力
何事にも1人でモノゴトを行うことは困難であり、事業においても1人で成し遂げられないことばかりだ。そんな時に「人を巻き込む力」があれば、思い描くビジョンを成し遂げることが可能になる。
仲間を巻き込み、お互いの力を伸ばしていける想いを熱く語ることができるだろうか。成功していく為には、魅力的なビジョンを思い描き仲間を巻き込むことができる力=影響力が必須である。
◎戦略的な思考ができる力
事業環境というのも変化していくものである。そこで大切になることは、いかにモノゴトを客観的に捉えて戦略的に「する」「しない」を判断していくことができるかだ。
経営者であれば、新たな戦略立案の為の思考する時間を持つべきである。
◎変化に対応できる力
経営者であれば、他の誰よりも敏感に事業変化を捉えることができなければいけない。例えば、起こったことに対して「何が起き変化したのか」を捉え、自ら変化に対応していく必要がでてくるということだ。
◎ハードワークに耐える力
成功した経営者に共通しているものは「強烈なバイタリティ」だ。経営者はハードワークに耐えられる体力を作り上げる為に、スポーツやジムに通って運動することが多くある。
経営者で成功した人は、例外なくハードワーカーなのだ。例えば、エジソンは平均17時間、本田宗一郎は15時間の労働をしていたといわれている。
確かに、仕事として全てを行っていたわけではないはずだが、成功していく為にはハードワークに耐えられる力、強烈なバイタリティが必須だ。
■経営者は継続していく
経営者というのは、人の何倍も行動し、試行錯誤し、本を読み、仕事をするものだ。その為、いかなる環境でも会社を継続させることができるのが経営者である。何年も継続して諦めずに行ってきた能力というのは一種の才能といえる。
努力を努力と思わないものが経営者であり、想像を絶する強烈な努力をするものが経営者なのである。