経営者になるということは、起業するということであり「会社経営する」ということだ。実は、この経営するという仕事は9割の方が失敗する厳しいものである。今回は、経営がシンプルでありながら難しい現実を見ていく。
■経営の難しい創造力
会社経営をして10年間無事に生き残っている者は、6%という統計があり間違いのない事実である。経営者はないものをあるものに変える力「創造力」のスキルがなくてはならない。
今までサラリーマンなどの会社で勤めている方は、0から1を生み出すことを考えて仕事をしていないはずだ。
一方、毎月の売り上げの数字を作るときに0から始まっていると反論があるかもしれないが、それは会社が作った枠組み(仕組み)の中で数字を作っているに過ぎない。
どの企業であっても、売る商品があり顧客を開拓するというパターンや、すでに顧客がいてそこに狙いを定めて商品開発をする業務を行っているはずだ。
なにもなく、なにもやることが定まっていない0の状態ではないのである。はじめて経営者になる方は、仕入れ先や販売先も0から作ることを経験している方は少ないのである。
■経営に求められる発想力
起業すると難しさを理解できるのだが、予想だにしないアクシデントに見舞われることも多くある。例えば、
・売れる見通しの商品が売れない
・取引先と取引ができなくなった
・取引先が倒産
・支払いの遅れ、未払い
・予想以下の儲け
などあげれば切りがないほどの想定外のことが発生する。経営者はこのときに「今ある発想の脱却」をして、0から1を生み出す必要がある。
アクシデントを乗り越える力「発想力、行動力」が経営者には必要であり、それがなくては厳しく難しい状況から這い上がることができない。
今までの経験を捨て去る勇気を持ち実行し、柔軟に新しいことに挑戦し続けることが大切なのだ。
1つの案としてだが、あり得ないことの発想をすることはリスク対策にもなりいい。例えば、全ての従業員が辞めたらどう対応するか、取引先が倒産したらどう対応するか、自分が事故で入院し仕事の対応ができなくなったらどう対応しようか、など考えるのだ。
物事に絶対ということはない。昨日と同じ今日がくるという保証はどこにもなく、日頃から経営者は過去の経験からないアイディアや発想をしていかなければいけない。
経営は、あるビジョンに向かうシンプルなものであるが、継続し成功するのは一握りの難しいものである。目的地までの航路を考え、予期せぬ事態に対応していくことが経営者に求められる。