経営者には私的・公的に問わらずプレッシャーが掛かって来るものです。言い換えるなら、プレッシャーを受ける事こそ経営者の仕事といっても良いかもしれません。良い経営者とは、いかにプレッシャーと上手く付き合って行くかということだと思います。ではそのプレッシャーと上手く付き合って行く方法を考えてみましょう。
多くの経営者は不安とともに仕事をこなし、プレッシャーと格闘中
よく言われている言葉ですが、経営者というものは孤独であると言われます。会社の最終的な決定事項などは、最終的に経営者の裁量に委ねられるものです。勿論、大きな規模の会社になれば、経営陣と呼ばれる多くの人々で構成される経営会議などで決められる事も多いのですが、やはりそこでも最終的には会社のトップ、いわゆる経営者自身が決定しなければならない事柄は数多くあります。
その決定にはある場合においては、会社の命運がかかっている場合も存在するでしょうし、その決定で人事に関わる事柄も出てくるでしょう。これはプレッシャー以外の何物でもありません。しかし、それらのプレッシャーに一度でも打ち負けたなら、それは会社に取って大きな損失を与えるという事とイコールなのです。
プレッシャーと向き合う
一度のプレッシャーによる判断ミスで、会社の命運がかかってしまうのです。では、そのプレッシャーにどう向き合っていけばよいのでしょうか。経営者とは、すなわち会社の最高責任者です。「発注・受注・人事・資金・賃金・取引相手先との関係・株主総会等々」ありとあらゆる面で課題が散在しており、それがダイレクトにプレッシャーとなります。
しかし、経営者はプレッシャーと面と向かって向き合わなければならないのでしょうか?
いえ、その必要はないでしょう。何故なら経営者はプレッシャーを受ける事が日常だからです。日々、プレッシャーを受けるのが当たり前なのが経営者です。ですので、プレッシャーといかに上手く付き合って行くかが重要なのです。
プレッシャーとの付き合い方
プレッシャーから逃げる事は出来ませんが、前もってプレッシャーを予測してそれに備える事は可能です。ご自身の経営する会社や組織の実績を把握しておけば、来たる事態に対応する事を事前に考えて備える事は可能です。
こうして常日頃からリスク管理が出来ていれば、日々のプレッシャーと上手く付き合っていくことはそれほど大きな危機感を抱かなくても大丈夫ではないでしょうか。そうすることで、プレッシャーが大きくなりすぎないうちに対処できるものです。いかにプレッシャーとうまく付き合って行くかが、経営者のプレッシャーとの付き合い方だと思います。
経営者になったという事は、十分にそれらの能力が既に備わっているという事ではないでしょうか。経営者たるものご自身を過小評価することは、決してしてやってはいけないかもしれません。勿論、それと同等に過大評価する事も、経営者としてはやってはいけない事です。