儲かりやすい業種とは、言い換えれば失敗しにくい業種といえるでしょう。では、それに該当するのはどのような物があるのでしょうか。起業で失敗しないための秘策はありません。しかし、注意すべき点は、できるだけリスクを回避できる商売を選ぶことです。そう言った観点から企業と業種を見ていきましょう。
在庫を持たない業種
これから起業しようという方に共通して言える事は、在庫を抱える業種は避けるべきだという事です。多くの在庫を抱えて、勿論全て売却できれば大儲けできるかもしれませんが、在庫とは売れるまでは何の利益も売り上げも生産しません。かえって保管するコストなどを考えると在庫を抱えるのは業務という意味ではマイナスでしかない物です。物を販売する業種なら最初は注文生産か少数在庫でスタートする事が無難です。
維持費が安い業種
運転資金などのコストはなるべくかからない物がベストでしょう。どの様な業種でも共通して言える事ですが、運転資金は大きくなればなるほど経営を圧迫するものです。最初の企業であるなら、維持費は最小限に押さえる努力が必要です
初期投資が少ない業種
会社の設立資金や資本金、また設備投資や仕入れなどが必要な業種では、この様な初期投資が大きくなってしまう場合もあります。初期投資が大きければ大きいほど、それを回収するまでには時間が掛かる事が大きくなるのが通常です。
ましてや運転資金が大きい業種では、さらに出費は膨らみ経営を圧迫する一因になってしまいます。初期投資は勿論、掛からなければ掛からないほど、起業しやすく軌道に乗せやすいという事が言えます。
起業で失敗が少ない人とは、初期投資などの企業にかかる経費が少ない業種を選び、最低限の必要経費以外は運転資金としてストックしておくという考え方をする人が多いのは事実です。
利益率が高い業種
利益率の徹底した追求は、大きな収益を生むためには必要な事で。500円で仕入れたものを800円で売る商売よりも、例えばですが原価ゼロ円で売れる物を生産するIT関連の仕事やデザイン関連の業種は利益率がより大きいと言えるでしょう。
利益率の低い商売の代表格はやはり、飲食業ではないでしょうか。提供する商品に掛かる原価率プラス人件費・光熱費など、必要経費が多すぎるのがその最も大きな原因です。勿論、飲食業でも大手チェーン店などでは薄利多売の原則にのっとり、十分な利益を出している企業も存在します。
人件費にお金を掛けない業種
起業して最も直接的に実感する経費は、人件費ではないでしょうか。これは毎月利益が出ても、赤字を計上しても必ず発生する経費です。この経費を、しっかり抑える事こそが一番効果的な経費節減の実践です。出来る事はまず自分が行いましょう。安易に人を雇うのではなく、まず自分が動き考える事が究極の節約です。
まとめ
起業して儲かる業種とは、まず初期投資など起業するためにかかる経費と、起業してからかかる運転資金や経費の徹底した削減が出来る業種かどうかの見極めから行う事が、儲かるという事に繋がっていくのだと思います。ひらめきや思いつきだけで起業する事ほど失敗する確率は格段に高くなります。よく見極め、幾つもシミュレートした上で起業する事をお勧めします。