自身の身分や利益を守ることを「自己保身」といいます。
会社の役員が自己保身の強い人物である場合、ミスがあっても言い訳をしたり他人に責任を押し付けたりなど、自分を最も大切にして部下を守ることをしません。
また、自身よりも立場が上の経営者などには歯向かうことはせず、権力者に弱く長いものに巻かれるタイプで仕事ができないとも考えられます。
そのような役員にならないためにも、自己保身が強い人物とはどのような特徴や性格なのか、説明していきます。
自己保身とは
「自己保身」とは、社会的地位などを維持するために自分の身を守ることであり、否定的な要素の言葉として使われます。
そのため自己保身の強い人は自己中心的な性格であることが多いと考えられるでしょう。
自己保身が強い人物の特徴
自己保身が強い人の場合、行動や性格に次の特徴が見られます。
・意見が頻繁に変わる
・言い訳が多い
・他人に責任転嫁する
・あいまいな表現で断定しない
それぞれ説明していきます。
意見が頻繁に変わる
自己保身が強い人の場合、権力者など立場が上の人には歯向かうことはせず、長いものに巻かれようとします。
評価が下がらないように、追従を並べ立てたりどっちつかずの態度をとったり、意見を都度変えるといった特徴もあります。
言い訳が多い
自己保身の強い人は、被害を受けることを最小限に抑えたいため、正当化の言い訳を繰り返します。
周囲を貶めたとしても自身を守る行動をするなど、小細工に走る傾向が強いといえます。
他人に責任転嫁する
自己保身の強い人は、我が身を守るために他人に責任を転嫁します。
危ないことには手を出さない保守的な経営者に多く、挑戦したときにトラブルが起きたり失敗したときには、社員のせいにして逃げます。
後始末ができれば評価として返ってくることはあっても、ひたすら逃げの一手であるため、その場は乗り切って逃げたとしても評価は低くなる一方です。
あいまいな表現で断定しない
自己保身の強い人は、自分の立場を守ることを最優先とするため、ものごとに対し波風を立てないように対応する事なかれ主義であることも特徴です。
非がなくても周囲とのあつれきをなくすため、憎まれ役は避けてすぐに謝るといったケースも見られます。
また、物事に対して断定的な言葉は使わず、常にあいまいな表現で保身に走るといった特徴もあるようです。