会社のリーダーとして責任を負わなければならない経営者という立場には、実に多くの悩み事がついて回るものです。昨今の社会の経済状況を鑑みるに、最も気にかかるのは売り上げに関することではないでしょうか。好転させるにはどうすればよいのか、考えていきたいと思います。
伸びない理由を考える
あらゆる物事には原因が付き物。売り上げが振るわないということにも、何らかの伸びない理由があると考えられるでしょう。まずは、その原因を突き止めることが有効な手段の一つと言えます。
抗い難い理由があったとしても考えることは無駄にならない
勿論それには、時代の流れや社会情勢あるいは災害など、一企業の力では対処し難い事柄が根源となっている場合もありますが、このようなケースにおいても原因を考えることは決して無駄ではありません。
如何ともし難い大きな逆流が妨げであると判明したのであれば、これにまともにぶつからず上手く回避する方法はないか等、何らかの対策を導き出すきっかけとなるでしょう。
売り上げをその要因で考える
一企業では対応不可能な大きな障壁が別段ない場合であれば、経営管理のあり方次第で乗り越えていけるものと思われます。一言で売り上げと申し上げても、それが何に基づいて生み出されるものなのか。まずはその辺りを把握しておかなければ、なかなか売り上げ向上策は打ち出せません。
経営のあり方によって売り上げの要因は、客数である場合、客単価である場合、またはそれ以外である場合など、いくつかに分類できるものです。この要因の違いによって対策が異なってきます。
例えば、日用生活品など大量生産で作り出される安価な商品を取り扱う会社であれば、お客様一人当たりの購入額はさほど多くならないため、客数増加が売り上げ向上に直接影響するでしょう。
逆に、美術工芸品など高コストかつ稀少な商品を扱う会社であれば、品数に限りがあるので客数UPが売り上げUPに繋がるとは一概には言えません。このようなケースでは、商品価値の上昇つまり客単価の増加を重視すべきと考えられます。
これら要因と対策が互い違いになってしまうと、さほど効果は上がらないと思われます。
ともすれば、客数を増やすべきところであるにも関わらず客単価を増やす方向に舵を切ってしまい、結果的に値上げと受け取られ返って客足が遠のく、という事態すら招きかねません。
そのため、帳簿に表される売り上げの向こう側にある要因を認識した上で、対策を講じるべきだと言えるでしょう。
「売り上げ」ではなく「利益」で考える
売り上げを伸ばすにもまず注意しておかなければならない点があります。それは、きちんと利益を上げられているか?というところです。売り上げUPの対策を立て、功を奏したとしても、それによってコストが高くついてしまっては、利益に結びつきません。
企業の収入から支出を差し引いた分が利益ですが、利益が上げられないということは支出が収入を上回り赤字であるということを示します。
例えば、うなぎ屋さんが集客目当てで原価2,000円のうな重を1,000円で提供していたとすると、売れれば売れるほど支出が膨らみ赤字が拡大してしまうでしょう。この状態が継続されれば経営を圧迫し、お店の存続が危うくなってしまいます。
そもそも、売り上げを伸ばそうとする理由は、より多くの利益を上げるためということに行きつきます。最終的な目的である利益を優先して、売り上げ対策を考えていくことが重要と思われます。
まとめ
以上のように、経営者にとって一番の悩みの種であろう売り上げについて考えてきました。売り上げ向上ひいては利益の向上に繋げるアイディアの一助となれば幸いに思います。
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