景気が悪くて経営不振だと頭を抱える経営者もいるかもしれません。しかし世の中のせいにしていても始まりませんので、景気が悪いと感じる時こそ設備投資や人材確保のチャンスだと考えましょう。新たなビジネスや商品などを生むきっかけだと考えて、自社にしかない付加価値や付加サービスを考えていきましょう。
過去の栄光ばかり振り返ってもしょうがない
日本は少子高齢化が進んでいますので、低成長、さらに成熟社会が到来していると言えるでしょう。
大量生産や大量消費といった時代は終わり、今は良い商品やサービスだけが残るような社会になっています。過去の栄光の時代を振り返っていても、政治や社会のせいにしていても経営は改善されません。
そもそも中小企業とは?
例えば中小企業の定義とは、小売業なら資本金5千万円以下、従業員数50人以下の会社や個人、サービス業なら資本金5千万円以下で従業員数100人以下の企業を指します。
他人同士が同じリスクを背負い、創造力をもって利益を出すために業務を行っていることで成り立っていると言えるでしょう。
どれか1つが欠けてしまっても会社として存在することができませんので、利益を出すことができずに赤字続きなら永続することはないでしょう。
利益を出すためにリスクを背負えているか
利益を出すためには適度なリスクを背負うことも必要となり、創造力を活性化して利益を追求することも必要です。業績が悪かった時には、背負うリスクが少なく創造力が活性化されていないと考えましょう。
黒字経営になる管理方法
経営を黒字に持って行くために、会社の行き先を明確にした経営計画を立てて毎月の経営実績を確認していく必要があります。
経過月実績と未経過月予算を合わせ、予想決算を常に見ながら経営判断を行っていきます。もし赤字になりそうな場合には、経営会議によって黒字化の策を立てていきましょう。
なお、経営会議は年次や月次のサイクルで実行するようにしていきますが、次のような見直しを行っていきましょう。
・売上減少に対して
商品力、営業力を見直し、新商品やサービスの投入、新たな分野や新店舗等の検討などを行っていきましょう。そのために同業者で業績の高い企業の実態調査も必要です。
・原価率の高騰に対して
仕入先を再検討し、ムダな在庫が残っていないかなど商品や店舗に分けて原価率を調査していきます。
・人件費に対して
役員報酬や人員の削減、正社員からパートなどへ雇用形態を転換すること、また、賞与の削減なども検討します。
・経費削減に対して
各経費を0ベースで見直していきます。
経営は常に確認と訂正作業が必要
毎月役員で経営会議を開催し、予想決算を確認しながら経営していくことで黒字決算の可能性が高くなっていくでしょう。
過去の実績ではなくそれに予算を合わせた予想決算で、予算通り推移した場合にどのくらいの利益が出るかなどを確認して経営していきましょう。