経営の目的とは経営者の理念を達成させる事ですが、その中で売上高や利益など必要な要素をクリアしていく事が必要になります。
例えば商品やサービスの品質を保証する「ISO規格」などは、企業の理念やビジョンが明確化されており、それがしっかりと従業員にまで浸透できているかを重要視します。
目に見える商品やサービスだけでなく、理念やコンセプト、ビジョンなど目に見えない部分まで注目される時代が訪れた表れだと言えるでしょう。
まずは売上や利益が大切なのでは?
しかし経営者の中には、経営目的よりも目先の売上や利益がまずは大事だ、と考える人はいるでしょう。しかし長く事業を継続させるためには経営目的が非常に重要で、その目的に共感してくれる従業員がいて成り立ちます。
100年の歴史を超えるわずか1%程度の企業は、経営目的が明確で経営理念に従業員が共感出来ているという部分が共通しています。
経営とは「経(おきょう)」を「営む」と読むことができます。経営者が理念を従業員に語ることで、従業員はその理念に理解と共感し、それが経営体制構築に繋がり事業を成功に導くと考えられます。
従業員が幸せでいられるために
では経営目的にどの様な事を掲げているでしょう。経営者の理念は様々だと思いますが、売上達成や利益は目的を達成する手段とするなら、本来の目的は自社で働く従業員が幸せでいられ、社会に貢献できる事である事は共通していると考えられます。
利益を出す事ができれば、従業員の労働の対価である給与に反映させる事ができるでしょう。それが従業員やその家族の生活の潤いに貢献でき、さらに売上が上がれば次は従業員数を増やして社会に貢献する雇用を創出も可能です。
従業員の意欲向上が売上向上に繋がる
健康で豊かな生活を目指すのは、経営者だけでなく従業員も同じ事です。明るく清潔な職場環境で安心して労働ができ、そこでやりがいを見つける事により仕事が励みになる事は従業員にとって最も望ましい職場づくりだと言えるでしょう。
人生を豊かにするために、そして他社にはできない、やらない様な仕事にも挑戦するなど、仕事への意欲が高まれば職場が活性化され、自然とそれが売上や利益に数字として表れるはずです。それによって従業員の給与が上がれば、また更に仕事に対する意欲は向上するでしょう。
事業を継続していく、拡大していくには、良い流れを継続していく事が大切ですので、まずは経営目的とは何なのか、経営者の理念に会社全体が共感していける形を作っていきましょう。
社会的にも信用される会社である続ける事
また、会社や従業員だけが満足できて、世間からは嫌われる会社では長続きしません。社会的にも取引先や顧客から求められる会社であり続けることが大切だと言えます。もし経営目的を明確にしていないなら、まずはそこから見直しをしてみてはいかがでしょう。