スキルがいくらあっても企業経営が思うようにいかないこともあります。やはり経営に向いている人と向いていない人は存在し、経営センスは欠かせないというのが現実です。
ではそもそも経営センスとはどのようなことをいうのでしょう。
センスを磨く方法は存在する?
経営においてのスキルなら、会計や法務、ITや英語など様々なことで磨くことができます。
しかし経営センスとはその人が持つ論理の体系なので、商売を動かして成果を得るという繰り返しから作り上げていくことができる引き出しのようなものといえるでしょう。
単にスキルを獲得し続ければスムーズに経営が進むわけではありません。当然、基本的なスキルは必要ですが、結局は成果を出すことができなければ意味がなく、スキルとは違いセンスを磨くための定型的な方法論もありません。
好きか嫌いかが重要になる
経営のセンスはスキルを獲得するように学習して育てることはできませんが、早くから経験を積むなど土壌があれば育つ可能性もあります。
ただし、経営は自由意思の原則の下にあるので、誰かに頼まれたわけでも強要されたわけでもなく、自分で判断して決断することになります。そうなると、良し悪しより好き嫌いが決め手になる場合もあるでしょう。
好きこそものの上手なれという言葉がありますが、上手でなければ人に貢献することはできません。基本的に誰かのめにならなければ仕事として成立しないからです。
やっていて面白いと思えるか
上手になるには努力が必要ですが、努力するのは好きなことだからです。本人は努力しているつもりはなくても、外からみれば努力しているようにみえる場合もあるでしょう。好きだから努力ができて上手くできるようになる、上手くできるから人の役に立つことができるというのが仕事を行う上での理想だといえます。
スポーツでも限られた分野でも、自分が面白い、もっと知りたいと思うから続けて努力することができるでしょう。何をするにしても嫌いなことは続きません。やっていて面白いと思えることが大切です。
経験の積み重ねで新しい引き出しが見つかる?
経営センスのある人というのは、経営を面白いと感じることができる人、これまでの経験で重ねた論理の引き出しがたくさんある人だといえます。
経営にまったく興味がない人の経営センスを一から育てることは難しいですが、若いうちから経営に携わるなど環境を与えることで新たな引き出しを与え、育てることに繋げることはできるかもしれません。