経営者の方で、とにかくスピードを重視する傾向にある方は少なくありません。なぜそこまでスピードにこだわらなければならないのかと思ってしまいますが、それにはビジネスを取り巻く環境の変化のスピードが関係しています。
めまぐるしく変わり続ける環境変化に対応するように、事業も実際にやってみなければ分からないところが多く、特に新規性が高いものはまずは行動が重要になってきます。
スピードに力点を置いて経営することこそが今の時代に不可欠だと言えますが、そのためには経営者の「即断即決」が重要だと言えるでしょう。
経営者がスピード即決するために必要なこと
経営者が即断即決するための条件として、やはり現場に精通することが挙げられます。企業の現場では、経営者が判断すべき案件が多く存在していますので、まずは現場を理解することが必要と言えるでしょう。
経営者が現場を知ることで、会社全体が判断できる材料を現場の担当者と共有できます。密接なコミュニケーションのよって、経営者の即断即決にブレも生じなくなるでしょう。
また、商品やサービスの内容、業務の流れなど、社内には独自の常識がいろいろと存在します。それらを経営者がしっかりと把握することによって、経営者の適切な判断に繋がり、社員も納得して受け入れることができる様になるでしょう。
5倍のスピードですべてのカードをめくる勢いが必要
何でも行動する前から正解を求めようとすると、他人が作った公式を利用して正解を出すしかなくなります。
しかし、ビジネスの世界では一番手が勝者になることが多いため、生き残りをかけるのなら新しい何かに早く挑戦するしかないとも言えます。いくつカードが存在し、どのカードが当たりか判断するためには、人の5倍のスピードですべてめくることが必要なのです。
まずはカードをめくってみる、そして暗中模索していくことが正解に最も早く辿りつける近道と言えるでしょう。
行動しないのは時にリスクになる
例えば数学の計算で応用問題が苦手な子は、途中でこの方法では正解を導き出すことができないと気付いても、その方法に固執してなんとか正解は出せないかと考えてしまいがちです。
しかし、計算のスピードがはやい子は、途中で何かおかしいと気が付いた時点で、別の方法で一からやり直すことができます。
事業もこれとまったく同じで、行動するために考えるのでなく、考えるために行動することが大切なのです。
行動によって情報収集を行いながら考えて先に進むことが必要と言えます。失敗を恐れ、完璧を求め、何も動かないのはある意味リスクと考えるべきなのです。