経営チームを人選する時、何を基準に決めているでしょう。幹部を人選する時に間違った選び方をしてしまうと、企業経営に大きく影響を及ぼすことになります。
そこで、企業経営において経営チームとなる幹部を人選する時、何を基準として選ぶべきか考えてみましょう。
人の強みを評価できること
マネジメントの地位につく人材を選ぶ際、人の強みではなく弱みに焦点を合わせてしまう人は選んではいけません。できることや得意なことは見ずに、できないことばかりに目を向ける人は組織の文化を損なうことに繋がります。
上司という立場につくのなら、組織を通じて成果をあげることを求められます。そのために必要なことは、部下それぞれが持つ力を最大限に活かすことができることなので、何が得意で何を強みとするのか知っておく必要があります。
それなのに、できないことばかりに目を向けていると、せっかくのよい部分を活かすことができません。人のできないことばかりを言いたて、否定ばかりする組織を作り上げることにもなるので、人の弱みばかりに注目する人は責任ある立場に置かないようにしましょう。
何が正しいか判断できること
正しいことは何なのかではなく、誰が正しいのかで判断する人は昇進させるべきではありません。
誰が正しいかを重視する組織は、仕事に要求されていることより保身に走ることになります。さらにミスした場合には、ミスをしても自分ができる範囲内で解決しようとは思わなくなるでしょう。対策を講じて解決しようとせず、隠ぺいしたりごまかそうとしてしまうかもしれません。
さらに過剰に失敗を警戒するようになるので、色々なことに挑戦することもできなくなります。
仮にミスをしても、その原因や責任はミスを犯した人だけに押し付けるのではなく、軌道を修正できる形に持っていける人こそが人の上に立つべきといえます。
人格などを評価できること
どれほど頭の回転が速くて言葉巧みだとしても、人間性を欠いた者に力を発揮することはできません。結果を得るために手段を選ばないような人は、組織を破壊してしまう可能性があります。
組織の責任者は好かれる必要はないにしても、尊敬される人格であり、存在であることが必要です。
自分より有能な部下の能力を活かすことができるか
有能な部下があらわれた時、その能力を十分に評価できるのか、それとも自分のポジションが脅かす存在と考えるかによっても責任者の立場としてふさわしいか判断できます。
本当に企業に貢献したいなら、自分より優秀な人材があらわれても、それを脅威とは感じず成果を上げるために活かそうとするはずです。
部下を潰してしまうような人は、責任のある立場に置いてはならないといえます。
経営チームは部下の手本となる存在
会社の文化は経営者の考え方1つで大きく変わってきます。その中で経営チームとなる人選においては、部下から見ても見習いたいお手本となるような人でなければ、組織は成り立たなくなると認識しておきましょう。