会社経営において、商工会議所に加入したほうがよいのか迷うこともあるでしょう。
商工会議所とは、中小企業を積極的にサポートする取り組みを行っているため、会社経営においても味方につけておけば心強い存在といえます。
ただ、どのような組織なのかわからないままでは、加入を迷ってしまうのも無理ありません。
そこで、会社経営において商工会議所へ加入するべきなのか。加入することによるメリット・デメリットについて解説していきます。
商工会議所の役割
商工会議所が運営している目的は地域経済の発展で、法律に基づいて運営している地域総合経済団体であり、全国自治体に拠点を構えて運営しています。
営利を目的とせず、地域発展を目指した活動を行うことがその役割といえます。
地域の商工業者による組織であり、商工会議所法の概要が変更されない限り、消滅する可能性はほとんどないといえるでしょう。
商工会議所の主な取り組み
商工会議所は、地方経済活性や景気対策、地方中小企業の経営サポートなどに向けて、事業者の声を国や自治体に届ける役割も担います。
そのために、次の提言活動を取り組みとして行っています。
・多様な人材活躍に対する要望
・雇用・労働政策に関する要望
・中小企業・地域活性化施策についての意見・要望
・税制改正に関する意見
他にも経営相談・広報活動・産業振興など様々な取り組みを行っており、特に中小事業者に関連する取り組みとして次の7つが挙げられるでしょう。
・研修・セミナーの開催
・独自融資制度
・経営相談
・専門家派遣
・補助金・助成金
・合同会社説明会
・共済制度
商工会議所へ加入することのメリット
商工会議所に加入することで、、会員限定サービスが利用できます。
電子証明書やセミナーの割引制度、損害賠償補償制度などは、会員に限定したサービスです。
イベントに参加すれば他の事業者や企業とのつながりを構築でき、共済制度で安心できる経営体制を築くことが可能となるでしょう。
また、社内外の環境を整備する上でも商工会議所のサービスを役立てることができます。
商工会議所への加入によるデメリット
商工会議所に加入するデメリットとして、加入の際に入会費一律3千円が必要であることと、加入後も規模に応じた年会費が毎年発生することが挙げられます。
地域によって年会費の仕組みが異なる場合もあるため、事前に確認しておくと安心です。
入会費は3千円などで負担がそれほど大きいと感じることはないかもしれません。
しかし年会費は毎年負担することになり、年度の途中で退会した場合も返納されませんので、その点を留意した上で加入を検討するとよいでしょう。