会社の経営者や上司には、社員や部下にイエスマンであることを求めがちです。
イエスマンとは何を言われても反論せず「はい」とこたえる信念のない人であり、何でも「イエス」を唱える人と揶揄された呼び方がされています。
経営者や上司に命令されても、無批判に従う人のことといえます。
しかし、社員や部下にイエスマンであることを無意識に求める姿勢は、下の立場からすれば困ってしまうものでしょう。
そこで、経営者や上司に多く見られる「イエスマンであること」を求める姿勢について説明していきます。
イエスマンにならないためのコツ
経営者や上司が、社員や部下に対して明らかに法律に触れる判断を下すことや指示を出すことがあれば、正しくないこととして声を上げやすいでしょう。
しかし明確に法律違反であると判断できる基準にない指示の場合も多く、ささいなことであれば上司に盾突くことは避ける大人の対応をする方も少なくありません。
そもそも法律に触れる判断や指示を出すことが間違いであり、良くない結果をもたらすと考えられるのなら、意見は伝えるべきです。
経営者や上司がイエスマンを求めていたとしても、顧客本位の視点に立った意見を伝えるようにしましょう。
なお、普段から結果を残すなど、実力を示しておかなければ意見に説得力がなく、話すらしてもらえない可能性も出てきます。
物申す態度も重要
経営者や上司のイエスマンにならないためには、物申すことが必要ですが、その時の態度も大切です。
どれほど正しいことを言っていても、言い方が悪ければ反感を買うだけなので、礼を失しないことを心掛けましょう。
また、普段から経営者と社員、上司と部下間で意識が共有されていることなどは大切です。
イエスマンであることを求める姿勢
経営者や上司が社員や部下にイエスマンであることを求めてしまうと、会社がワンマン経営になりかねません。
ただ、人に頼りにされたときに積極的に引き受けて、「ノー」とは言わないイエスマンなら印象は上がります。
ポジティブ思考のイエスマンの社員が多いと安心ですが、単にイヤといえないネガティブ思考のイエスマンばかりを集めてしまわないことです。
経営者に求められるのは、何を行うのかという方向付けであり、適切な判断能力といえます。
外部環境の変化などは的確に判断する能力が必要であり、経営の原理原則を学んで普遍的な価値観などの判断基準を有しておかなければ、間違った方向へ進んでしまいます。
普遍的な判断基準は一朝一夕に身につくものではないため、早期から学ぶことが大切といえるでしょう。