日本と世界の働き方を比較!日本に存在する根強い労働問題

企業を取巻く危険

日本人は先進国の中でも働き者、勤勉である、努力家である、と言われています。
このような性格からか日本人は仕事に対して真面目で、働きすぎと言われておりストレスからうつ病を発症する人も少なくありません。
また休日出勤やサービス残業などが多いブラック企業も多く存在します。日本は世界と比較してどのような労働問題があるのかみてみましょう。

 

【日本人はやはり働きすぎ?】
日本人は働きすぎだと言われていますが、本当に世界各国からみても働きすぎの人種なのでしょうか?長時間労働にあたるのは、週の労働時間が49時間以上の人を言います。
OECDがまとめた2015年の調査によると、日本における就業者一人あたりの年間実労働時間は1,719時間となっています。
これは、38カ国中11位となっています。
1年間約250日働くと換算して、1日あたり6.9時間労働している計算になります。
しかし、この数字はパート社員も含まれているため労働時間は少なめになっています。
また最も、労働時間が長いのは南アフリカの2,209時間で、最も少ないのはドイツの1,368時間となっています。

 

【男女間でも働き方には差がある】
次に、男女間でも働き方に差があるのかみてみましょう。
日本におけるパートタタイム労働者の割合は69.8%となっていますが、ドイツは78.1%、アメリカ65.5%、フランスは78.6%となっています。
各国に大きな差はなく、パートタイム労働者の割合は女性が多いことが分かります。
次に、賃金の男女間差をみてみましょう。
賃金格差をみると、日本は世界第3位となっており賃金差は男性の賃金の約25.9%にあたります。対して、アメリカの男女の賃金差は17.5%、男女の賃金差世界最下位となっているベルギーにおいては3.3%となっています。
これらの数字からみても、日本は男女雇用機会均等法などの法律がありながらも、男女間で賃金の格差が大きいという労働問題が根強くあることが分かります。
日本では、女性はやはり社会に出て働いても昇進、昇給がしにくい風潮がいまだに残っているのでしょう。

 

【日本は長時間労働で低産生】
労働時間には、大きな差はなかったもののGDP(1時間あたりの国内総生産)をみると日本人一人当たりのGDPは39.5ドルでした。
これに対して、労働時間が最も短いドイツでは59.5ドル、フランスは60.8ドルとなっており日本よりも随分高いことがわかります。
これから分かることは、日本は労働時間の割に生産性が低い事が分かります。

 

【まとめ】
日本人は、諸外国を見習い、生産性を上げること、効率のよい働き方を学ぶことが大切でしょう。
また自身でも働き方を自由に選択し、長時間労働に縛られることなく賢く働いていくことが重要になるでしょう。