リスクの特定と分析によって発生する確率と影響度を知る

企業を取巻く危険

リスクの発生度を知る為には企業や組織に潜むリスクを洗い出す事から始めます。全てのリスクを分析、仕分けして対策や方針を決めます。

【マトリックス】
私達はよくリスクが大きい、小さいという言葉を使いますがこの時に大きい、小さいという基準にするのは2つの評価軸を元に行います。
この評価軸になるのがリスクの発生確率と影響度です。
発生確率と影響度マトリックスはリスクマネジメント計画書の構成要素や、リスクの分析ツールとして使われます。
リスクマネジメント計画によって発生する確率や影響度マトリックスをプロジェクトで使うかそうかの判断をし、使う場合テンプレートとしてリスクマネジメント計画書に記載します。
そしてリスの分析においては発生確率や影響度をマトリックスに基づき査定をします。

【発生確率と影響度】
発生確率を数値化する事はとても複雑で難しいものです。価格や重量、速度などのように客観的なものさしがない物を評価する時には主観的評価で行うしかありません。
このように主観的評価に頼る場合もそれを数値に置き換える事で過去との比較や評価が出来る為リスクを分析する有効な手法と言えます。

影響度についてはそれを数値化するものさしがいくつかあります。
それは被害金額であったり、リカバリに必要になる期間、また全体に与える影響割合などです。
影響度はマイナス面だけでなく、プラスに講じる場合にも使いますのでこのような場合は得られる金額や、期間の短縮などという言い方になります。

【リスクスコア】
リスクの大きさを表す2つの評価軸を一緒にしたものさしが、リスクスコアと言いリスクスコアは発生確率×影響度で表されます。
影響度または発生確率のどちらかがゼロの場合リスクスコアはゼロになります。
リスクスコアによってリスクは3段階に分類され等級づけされます。
この場合1等級2等級3等級という呼び方ではなく、高リスク、中リスク、低リスクと呼ばれます。

このように分類したリスクはその後の対処法を決める為に必要になります。
高リスクの場合はリスクを詳しく分析し予防する必要がある、中リスクの場合リスクの対応策を見つける、低リスクの場合現状維持で様子を見るなどと言う風にそれぞれ対処法が違ってきます。

【まとめ】
リスクに対する発生確率は視覚化されていない為具体的な数字で考える事は難しいのですが、主観的に見て評価をし、それをリスク分析する事でよりわかりやすくなります。
またリスクコアによる分類でそのリスクがどれくらいの影響を与えるのか判断できます。