法令と法律の違いって?違いを簡単にわかりやすく説明しよう

経済

法律と法令の違いについてきちんと説明できる人は少ないと思います。そこで法令と法律のそれぞれの意味を理解し両者の違いを簡単にわかりやすく説明していきたいと思います。

【法律の意味】

形式的には憲法の定める方式に従い国会の議決を経て制定される国法の形式を言い、その効力は憲法や条約よりも下で政令、条例よりも上です。法とは社会生活を規律する社会模範の一つとも言われます。また社会模範に関しては法以外に、宗教、道徳、習俗があります。法律は簡単に言うと国が作るものです。

【法令の意味】

法令とは国会が制定する法律と国の行政機関が制定する命令を合わせて呼ぶときに使われます。ただし地方公共団体の制定する条例や規則を含む場合や最高裁判所の制定する規則を含む場合もあります。また法令は簡単に言うと国会や行政機関が作るものです。

【法律と法令の違い】

法律の下には政令や省令があり以下のようにまとめる事ができます。

・法律は国会の議決を経て制定されるもの

・政令は内閣が制定する命令

・省令は各省の大臣が発する命令

・通達は行政内部の命令

このように法律と法令の関係を見てみると国会(法律)を頂点にして内閣(政令)、各府省(省令)という段階に分けられます。法律・政令・省令を合わせて法令と言います。

【私達の生活に身近な法令や法律】

では法令の中で私達に身近にあるものをいくつか見ていきましょう。例えば飼っていたペットを数十匹公園などに捨てた場合は動物愛護保護法違反になります。また友人に貸していたものを無断で取り返すのも承諾を得ないで持ち帰ったことになり窃盗罪に当たります。(刑法)そして別れた恋人のインターネットIDやパスワードで不正にアクセスした場合も不正アクセス禁止法違反になります。このように私達の生活は多くの法律や法令によって様々な取り決めやルールがあります。これらを守らないと罰金や刑罰が与えられるようになっています。

【まとめ】

法令は決まりやおきて定めと言い法律と命令を総括した呼び方です。更に条例や規則などを含めて法規一般を法令と呼ぶこともあります。階級で見ると最も上に位置するのが憲法で違反した場合罰則も重くなります。次に法律、政令、省令、通達となっています。法令は私達の生活の様々なシーンで適用されていますが、法令がある事で皆が決まりを守って行動し規律正しい生活をすることが出来ているのです。