急性胃腸炎の症状は激しい下痢やおう吐、発熱、全身の倦怠感などが襲ってきます。これらは一見風邪に似た症状ですが感染性胃腸炎の場合原因がウイルスや細菌感染が原因の為急激に症状が悪化していきます。
急性胃腸炎の原因や治療法や予防法について詳しく見ていきましょう。
【急性胃腸炎の原因】
原因はウイルス性や、細菌感染、ストレスなどがあります。特にストレスと胃腸炎は密接な関係があり人間はストレスを感じると脳が刺激されそれが自律神経に伝わると胃腸の動きが活発になります。この時に胃が必要以上に多くの胃酸を出すことから胃粘膜が傷つき荒れてしまい胃腸炎を引き起こすのです。
またストレスから体の免疫が低下すると体内に侵入したウイルスや細菌を増殖させてしまい胃腸炎を悪化させるのです。
感染性胃腸炎はウイルスや細菌が体内から排出されると症状は軽減していきますが、ストレスが原因の場合はストレスがなくならない限り症状は治まりません。
【急性胃腸炎を発症したら】
病院で急性胃腸炎と診断されたら以下の事を意識して生活をしましょう。
・水分を多く摂る。下痢やおう吐によって水分が体外に多く排出されています。脱水症状にならない為にも体への吸収がよい保水液や水を飲むように心がけましょう。まだ吐き気がある場合は体が水分を欲していても一気に飲むと吐いてしまい悪循環になりますので、テイースプーンで1杯程度から水分を摂るようにしましょう。
・下痢止め、吐き気止めは使用しない。
下痢やおう吐を繰り返すと薬を使ってそれを改善しようと考えますがこれは逆効果です。下痢やおう吐は体の有害物質を体外へ出そうとしている体の防御反応です。薬を使って止めるのではなく体の持つ力ですべての有害物質を体外へ排出した方が回復も早くなります。
・食事を控える。下痢やおう吐で体内に吸収していたものが出て症状が落ち着くと、急にお腹が空きます。しかしここでいつも通りに食べてしまうと下痢やおう吐を繰り返してしまいます。
消化のよいおかゆや、うどんなどから少しずつ食べるようにしましょう。油物やお菓子類は控えてください。またコーヒーやアルコール辛いものなどの刺激物も胃への負担が大きくなりますので控えましょう。
【予防法】
急性胃腸炎を予防するにはストレスを溜めない事、その日あったことはその日のうちに解決したり愚痴を言える人に吐き出す、考えすぎないようにする事や自分なりのリラックス方法を見つける事が大事です。
またウイルス性の胃腸炎の場合は日ごろから石鹸や流水で手をよく洗う習慣をつけて、食べ物は十分加熱して食べる事、包丁やまな板は時々煮沸処理したり日光に当てるなどを心がけるとよいでしょう。