お酒の悪酔い防止の為、飲む前にできること

健康

成人すると、会社や友達との飲み会でお酒を飲む機会ができます。初めて飲む人や飲み慣れていない人は飲み過ぎて嘔吐してしまうことがあるでしょう。今回は、初めて飲む人や飲み慣れていない人向けに、悪酔いしない為に(飲む前に)説明していきたいと思います。

■お酒が分解される流れ

本題の前に、アルコールが分解されるまでの流れを簡単に説明していきます。お酒を飲むと、アルコールが体内で吸収されます。吸収されたアルコールは血液の流れに乗って肝臓にいきます。

肝臓でアルコールを分解し、酸化させて今度は「水」と「炭酸ガス」に分解された後に体の外に出ていきます。

この様に、肝臓でアルコールが分解されると二日酔いにはなりません。ですが、肝臓がアルコールを分解できる量を超えると体の中に留まることになり、二日酔いになってしまいます。ここで気づいた人は二日酔いになりにくいでしょう。

次は二日酔いの症状を主に3つ説明します。

■二日酔いの症状

・口が乾く
肝臓でアルコールが分解されるときに大量の水が使われます。その為、肝臓の分解量を超えるアルコールが入ってくると分解しきれないだけではなく、肝臓がいつもより過剰に働いてしまうので脱水状態になり二日酔いになります。

・吐き気や頭痛
こちらも肝臓でアルコールを分解しきれなかった場合に起こります。脳みその血管が広がってしまう為に頭痛になります。この頭痛には吐き気を伴う神経も刺激する為、吐き気も起きます。

・胸やけや吐き気、嘔吐
アルコールが胃に入る際に胃酸が多く出てくるので胃が傷ついてしまいます。その結果、胸やけや吐き気、そして酷くなると嘔吐してしまいます。

■悪酔いする前にできること

それでは、いよいよ本題に入ります。悪酔いしない為には、まず飲む前に水分をたっぷり取っておくことです。先述した通り、肝臓がアルコールを分解するときに大量の水分が必要となります。

水分が不足してしまうと胃酸による吐き気や嘔吐、頭痛を起こしてしまうので、飲む前の水分補給はしておいた方が良いです。

また、飲み始めてからもできることはあります。それは、飲む量とペースです。特に日本人の体はアルコールを分解しにくい体質の方が多いので、適量の範囲で飲むことがベストです。

と言っても、初めて飲む人や飲み慣れていない人は適量がどのくらいかわからない人が多いと思います。一応、成人男性のアルコール摂取量は、ビールが500ml(1本)、日本酒や焼酎が180ml(1合)、ウイスキーだと60ml、そしてワインが120ml(1杯)と決まっています。

飲み会では、どうしても基準量を超えて飲んでしまう場合があると思います。その場合は、お酒と水を交互に飲みましょう。肝臓や胃への負担を軽減できるだけでなく二日酔い防止にもつながるので、できればお酒と水を交互に飲みましょう。

お酒を飲んだ後でも悪酔いを防止することはでき、こちらも同様に水を飲むことによって肝臓と胃の負担を軽減させます。

薬を使うことによって症状を和らげることもできます。吐き気や胸やけには胃腸薬が効き、頭痛にはイブプロフェンが成分に含まれている頭痛薬が効きます。プラスとして、アルコールを代謝するときにビタミンB1が使われるので、合わせてビタミンB1を摂取することも良いでしょう。

■食べてから飲む方が良い

お酒を飲む前に軽くでも胃に食べ物を入れておいた方が良いでしょう。空腹の際に飲むことは、実はより肝臓や胃に負担がかかります。肝臓はアルコールの分解速度が遅くなります。

その為、より二日酔いや悪酔いになりやすくなってしまうので、お酒を飲む前には何か食べ物を食べておきましょう。お酒を飲む前や飲んでいるとき、そして飲んだ後も水を飲むことが一番大事なことなので忘れずに水分補給しましょう。