後継者が押さえておくべき事業承継のポイントは3つ!

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事業承継を行う場合現経営者は勿論ですが、実際にこれから事業を承継される後継者も様々な準備や責任、リスクが発生するため事業承継の基本的なことについて理解しておく必要があります。
後継者が押さえておくべき事業承継の基本をみてみましょう。

【1、事業承継の役目】
まず、事業承継は何のためにするのでしょうか?
その理由としては下記のようなことが挙げられます。
・事業を存続させるため
・現経営者が高齢になり意思決定能力が欠けたり、経営が難しくなるため
・後継者がリーダーとなりかじ取りを行うため
・先代からの経営理念や、事業価値を後継者が引き継ぎ、新たな価値を作りだすため
・今ある事業を更に発展させるため
などがあります。

【2、事業承継は誰が行う?】
相続の場合と違い、事業承継においての主役は後継者になります。事業承継を行ったあとに会社が衰退せずに発展していけるかどうかは後継者にかかっていると言っても過言ではありません。
また事業承継の成果はすぐには出ないため、成功したかどうかは後継者が事業を承継して5~10年経過してからの経営を見て初めてわかるものです。
経営者は、今まで会社のトップとして事業を行ってきましたが、事業承継においては支える側になり、後継者が事業をうまく行えるようにアドバイスをしたり、様々なサポートをすることになります。
この時経営者がすべて、仕切ってしまうと後継者は事業に対して受け身になり自分で考え積極的に動くことができないリーダーになってしまいます。後継者は事業を引き継いだからには、多くの従業員の生活を保障する立場になったことを理解し、責任感を持って仕事に取り組まなければなりません。

【3、事業承継はいつから行う?】
最後に事業承継をいつから行うかという点も重要になります。事業承継は、出来るだけ時間に余裕を持って取り掛かることが大切です。現経営者は、50歳を過ぎたころから、事業承継を意識し始めましょう。それから後継者探しを始めたり、既に後継者が決まっている場合は後継者の育成を行ったりする必要があります。
実際に事業承継(代表者の交代)をするまでには、最低でも5年程度の期間が必要だと言われます。その間後継者は会社の経営を把握したり、自社の弱みや強みを活かす経営方法を学んだり、経営理念の承継、株式の移転、経営権の移転、取引先への紹介、従業員とのコミュニケーション、税金の準備などを進めていくことになります。
事業承継は会社にとって大きな意味を持っている為、スムーズに行うためにも早くから対策を取る事が大切です。